バーノンは“ヒポチ”ことヒップホップチーム所属のメインラッパー。
ラッパーといえば低い声でゴリゴリなラップをするイメージが強いでしょうか。
バーノンは、一味違います。
彼が得意とするのは、オシャレな雰囲気のラップ。
特に流暢な英語ラップが心地よくとても魅力的です。
そんな彼のロールモデルはアメリカのラッパー「J・コール(J Cole)」。

J・コールのラップは肩の力を抜いたようなオシャレな雰囲気。
たしかにバーノンが参考にしていそうな感じがします。
人気ラップバトル番組「SHOW ME THE MONEY」出演経験も
デビュー前に「SHOW ME THE MONEY 4」に出演したことがあります。
「SHOW ME THE MONEY」とは、韓国で大人気のラップバトル番組。
アングラで活躍するゴリゴリのラッパーからアイドルグループ所属のラッパーまで。
様々な背景を持つラッパーが競い合う番組です。
デビュー前のバーノンも「SEVENTEEN」というグループを知ってもらいたくて出演しました。
しかし、3次で脱落。
その上「なんで2次を突破できたのかわからないくらい下手」と審査員に酷評されてしまいました。
競い合った他のラッパーたちからも「アイドルラッパー」「事務所の力だろ」とブーイングの嵐。
そのためバーノンは「デビュー前にグループに悪いイメージをつけてしまった」と深く悩んだといいます。
それについて後日メンバーに謝罪もしたそうです。
思いの外、メンバーは全然気にしていない様子で許してくれたらしいです。
それどころか「嬉しかったよ」「先にバーノンが有名になって羨ましかった」というコメントも。
今ではバーノンも「いい経験」として気持ちの折り合いをつけられているみたいです。

SEVENTEEN HIPHOPTEAM Mixtape - 'Check-In' MV
あだ名はリトルディカプリオ
洋風のハンサムなお顔立ちから「リトルディカプリオ」というあだ名をもつバーノン。
小さい頃から美形で、子役として雑誌やテレビ番組に出ていました。
アイドルとして活動するに至ったきっかけも「中学校の前でスカウトされた」というもの。
華やかなハリウッドフェイスのおかげで、小さな頃からたくさんの注目を受けてきたのですね。
しかし、実際のところは良い扱いのぶんだけ、酷い扱いもたくさん受けてきたそうです……。
外見のせいで辛い思いをした過去も
彼の苦悩は、ヒポチの楽曲「TRAUMA」やソロラップ音源「Lizzie Velasquez」に綴られています。
まずは、ヒポチの楽曲「TRAUMA」。
それぞれが自分の本当のトラウマを歌詞に織り交ぜて書いたという物凄い曲です。
そのため、この曲にはバーノンのリアルなトラウマが描かれています。
バーノンのパートは「中2の時にした自主退学」という歌詞から始まります。
初っ端からとんでもない破壊力。
思わず「えっ」と固まってしまうくらい驚きました。
バーノンは本当に中学2年生の時に自主退学をしたのです。
「容姿のことで辛い思いをたくさんした」というのがその理由の一つでした。
彼が通っていたのはインターナショナルスクールではなく普通の学校。
ハーフの子はあまりいなかったため、奇異な目で見られることが多かったようです。
精神的に参ってしまったバーノンは対人恐怖症に近い状態になり、自主退学をしました。
その後はホームスクーリングで勉強をしながら、音楽活動に専念したそうです。

SEVENTEEN HIPHOPTEAM - 'TRAUMA' MV
そして、バーノンの苦悩が綴られているもう一つの曲「Lizzie Velasquez」。
この曲でも「容姿に対する過剰な注目に苦しんだ過去」を歌っています。
その内容は「外人だって物珍しがった奴らを見返したい」というもの。
街を歩いていても電車に乗っていても過剰な関心を向けられる日々。
小さい頃からそれにずっと耐えてきました。
そんな中生まれた「絶対に有名になってお前らの憧れの対象になってやる」という決意。
「Lizzie Velasquez」では、それをラップにのせて歌っています。
ぜひ聴いてみてくださいね。

Vernon (SEVENTEEN) - Lizzie Velasquez
性格はシャイ……?
生まれた時から完璧なビジュアルに恵まれたバーノン。
普通の人より関心を向けられることが多かったためか、シャイな性格に育ちました。
セブチに入る前は変顔も恥ずかしくてできなかったほど。
今でもテレビの仕事などでグイグイ前に出るタイプではありません。
練習生時代に「1番シャイなメンバー」に選ばれたこともあります。
シャイで警戒心が強く、他人と打ち解けるまでに時間がかかる性格です。