モバイルデバイスの普及と音楽配信ビジネスの発展によって、プライベートなスペース以外でも音楽を楽しむ機会がますます増えてきました。
ところが、自宅の中で音楽を楽しむ人が減ってきているかといえば、必ずしもそんなことはありません。
外出先では“手軽さ”を、自宅では“音質”を求めるといったふうに、音楽の視聴形態が多様化してきていると言えそうです。
そこで今回は、自宅の音楽環境はもちろん、音楽体験までも劇的に刷新してしまうとさえ囁かれるスピーカースタンドを特集。
その効果や、リーズナブルで高品質なおすすめの商品についてご紹介します。
おうちでちゃんと“音”を“楽”しめてる
それってもしや、ノイズにまみれた音かも
音楽を自宅で楽しむ際、自慢のオーディオセットを組んでいると言う人でも、スピーカーを床や棚の上においてしまっている方が大半のはず。
すると、スピーカーから音が出力される際、床や棚ごと共振してしまい、音楽とは関係のないノイズが混ざった状態で耳に届いてしまうのです。
つまり、本来の録音とはまるで違う、不透明な音となって耳に届いてしまうのです。これでは、アーティストが意図した音やメッセージが、的確にリスナーに伝わりようがないことは明らかです。
スピーカースタンドは“リアル”な音楽体験のパートナー
そんないわば音楽の“環境問題”を解決してくれるのが、スピーカースタンド。一言でいうなら、スピーカースタンドとは小型スピーカーを置く台のこと。
取るに足らないと思えて、これが“リアル”な音楽体験に欠かせない、スピーカーにとってなくてはならない最重要アクセサリーなのです。
その多くはスチールや無垢材などを使用し、重み・安定感があるのが特徴。
それぞれ独自のフォルムでスピーカーの底面部分から伝わる振動をしっかりと吸収することで、ムラのない、透き通った音を運んでくれるというわけです。
スピーカースタンドを買うべき理由
スピーカースタンドで音空間は劇的に変化する
オーディオの音質の向上を究極的に求めようとすれば、その先にあるのは底なし沼…。
お金をかけただけ効果が得られることも少なくありませんが、経済的にはかなりの高コストを覚悟しなくてはなりません。
その点、スピーカースタンドは、比較的少ない費用で明確に音の聴こえ方を実感できる、きわめてハイコストパフォーマンスな投資と言えます。
マニアックになるつもりはないけれど、手軽に良い音を楽しみたいという方に格好のアイテムなのです。
大切なのは、スピーカーにあったスタンドであること
純正、もしくは耳の高さに合うものを
もちろん、スピーカースタンドならなんでもいいというわけではありません。
スピーカー純正のスタンドがあれば、あらゆる面で効率を考えてデザインされているため、他と迷う理由はありません。
サードパーティー品を検討する場合は、きちんと耳の高さに音が運ばれてくる高さに設定されているかどうかをまずチェックしてください。
いつも音楽を聴く姿勢に合わせて、最適なものを選ぶ必要があります。
スチールか、ウッドか
スチール製なのか、ウッド製なのかもポイント。どちらがより良いというわけではなく、前者は丸みのある柔らかな音が得られますが、解像度は低めの傾向。
他方、後者はシャープでクリアな音が特徴ですが、音が乾きすぎるとか、鋭すぎると感じる人もいるかもしれません。
このあたりは好みの領域と言えそうですね。
おすすめのスピーカースタンドはこれ
スピーカースタンドが気になるという方にまずおすすめしたいのが、オーディオボードの名門、ハヤミ工産による「NX-B300」です。
ウッド製で作りの精度が高く、価格もリーズナブル。
耳当たりのいい、上品な音を聴かせてくれます。高さも3タイプあるので、最適なものが見つかるはず。
スチール製なら、TAOCの「WST-C60HB」。
オーディオファンなら知らない人はいない有名なスピーカースタンドメーカーの代表作で、強度も作りも文句のない出来映え。とりわけ低音の良さに定評があります。
使い始めたそばから、スピーカースタンドの大切さを知ることができるはずです。