いまさら聞けない!?スピーカーの仕組みとは

スピーカーの仕組みを知るためには、音が伝わるメカニズムを知る必要があります。

簡単にいうと、音は空気が振動することによって耳に届きます。したがって、空気が存在しない宇宙空間のような場所では、人間の耳に音は届かないということになるんです。 

続いて、スピーカーの役割について考えてみましょう。スピーカーはよく「音の出口」と表現されます。楽器やオーディオから奏でられる音は、アンプを通して増幅されます。

その後、音の信号を受け取ったスピーカーが装置の内部を振動させることによって空気中に伝わり、耳に届く仕組みとなっています。

スピーカーの種類について

スピーカーの購入を考えてオーディオショップを覗いたとき、実に様々な種類のスピーカーが並んでいることに驚かされると思います。

実は、スピーカーはオーディオ機器の中でも数多くの種類があることで知られているんです。

すべてを熟知することは難しいですが、おおまかにスピーカーの種類について知っておきましょう。

スピーカーの基礎知識

まず、基礎知識としてスピーカーの構造について簡単に解説します。

スピーカーは、音を伝えるために振動させる装置(スピーカーユニット)と、装置を覆う箱(エンクロージャー)の形状によって分類することができます。

スピーカーユニットとエンクロージャーにはそれぞれ豊富な種類の形状があり、得意とする領域や特徴が違います。

なぜ、様々な形状があるのかというと、求めている音質によって使い分けるためです。

自作スピーカーでオーディオマニアへの画像

スピーカーユニットの種類:コーン型(円錐型)

振動版の形状はお茶碗のような円錐型。

コーンの大きさが変わると得意とする音の領域が異なることが特徴です。

大口径なら低音、小口径なら高音というように使い分けることができます。 

スピーカーユニットの種類:ドーム型(半球型)

半球型の振動版は、音の広がりを重視したいときに使用されます。

どちらかというと、中音~高音を表現することが得意です。 

スピーカーユニットの種類:ホーン型

ドーム型の振動版から伝えられた音を、管楽器を思わせる形状のホーンで増幅させるタイプのスピーカーユニットです。

効率よく音を伝える工夫がされています。 

スピーカーユニットの種類:リボン型

これまでに紹介した形状とはメカニズムが異なり、磁石の内部にある金属が音の信号をキャッチして音を伝える仕組みとなっています。

繊細な音の表現と超高音を得意としていることが特徴です。

エンクロージャーの種類:密閉型

スピーカーユニットを箱の内部に密閉するタイプです。

クリアかつ引き締まった音を表現するために向いています。

エンクロージャーの種類:バスレフ型

密閉型の前面あるいは背面に、穴が開けられています。

穴から出入りする空気を調整し、音を表現するタイプのエンクロージャーです。

自作スピーカーでオーディオマニアへの画像