10周年を越えて、また先に進みたい

独占インタビュー

―今回は2016年第1弾シングル『いかすぜ!サマースライダー』についてお伺いしようと思います。 TяicKY(以下T):ちゃお!(´・ω・`)しゃきん(`・ω・´)ぶわ(´;ω;`) TяicKYです!よろしくお願いします! ―宜しくお願いします。まずこのシングルを制作した経緯から教えてください。 T:昨年活動10周年を迎えて、1stフルアルバム『おひとりさま』をリリースさせて頂きました。 これは新曲や再録が混在した、ある意味集大成のようなアルバムで。

自分的にはかなりやり切った感が強かったんです。 ―それは10周年で一区切りというような意味合いで? T:そうですね。満足感・充実感があったんです。

でもそんな中で、アルバムを聴いてくださった皆様からのリアクションも良くて、アルバムの曲達もライブで成長してきて、すぐに『また先へ進みたい』という欲求が生まれてきました。 ―衣装も新しくなりましたしね。従来のTяicKYだけに留まらず、TяicKYの新しい側面も見せたいという方向に気持ちが進んだのかな、と私は感じました。 T:そうなんです。そこで、今までやってない事をやろうと。 新衣装に始まり、6ヶ月連続ワンマンツアー、そして初の季節ソングをシングルリリース。

『夏盤』にあたる今回のシングルが、6/29(水)リリースの『いかすぜ!サマースライダー』です。

1stフルアルバム「おひとりさま」ダイジェスト

夏を駆け抜けるイメージ

キャッチーなメロディー

―『いかすぜ!サマースライダー』は、イントロから音だけでいきなり夏を感じさせる仕上がりですね。 パーカッシブなリズムとホイッスル音色が素敵で、常夏な雰囲気の映像が目に浮かびます。

これは既存曲に夏っぽい歌詞をはめたのではなく、意図的に「夏ウタを作ろう!」として作られた曲なんですよね? T:はい。前々から、「季節感のある曲って少ないですよね」みたいなひよこ(TяicKYファンの通称)からのご意見はあったんです。 そして今回、次の仕掛けをどうするか打ち合わせをしている時に「じゃあ2016年は夏ウタと冬ウタを作るか!」と。

なので、曲もリズムもメロディーも歌詞も、とにかく夏夏夏・・・と考えながら作りました。 作り始めはまだ肌寒い季節でしたけど(笑) ―楽しいだけではなくメロディーもキャッチーで、構成もしっかり練られていますよね。 かなりレベルの高い曲だなと思います。 T:ありがとうございます。構成はかなり考えましたよ。 結構忙しい展開なんですけど、散漫にならないようにだけ気を付けて。 コンパクトにまとまるように何回も作り直しました。 ―1コーラス目と2コーラス目で、Aメロの歌メロが違うんですよね。でも両方しっくり来る。どちらかだけ採用しようとは思わず? T:展開の妙ですよね。曲の性質上、どんどん盛り上がる展開にしたかった。 1サビが終わった後から最後まで青天井で突き抜ける感じにしたくて。

2コーラス目のAメロで早口パートを入れて、更に2サビ後の間奏ではラップに挑戦しました。 ―なるほど。このAメロBメロが、超キャッチーでメロディアスなサビを際立たせる布石になってますね。サビメロ一発で覚えましたよ。 T:やはり僕の根本はポップス…「ポップ」じゃなく「ポップス」なんですよね。 常にキャッチーでインパクトがあるものを、と考えてます。 ―タイトル『いかすぜ!サマースライダー』の由来はどういうところから? T:最初の打ち合わせで、「略せるタイトル」「サマー●●●」という2点だけ決まったんですよ。 それで大量に案を出していって。『とりあえずサマー』略して「トリ様」だとかそんな感じで(笑) でも略の方は行き詰まっちゃって、「サマー●●●」から考えようと。 ―『サマースライダー』は造語ですよね。どういうニュアンスなんですか? T:造語です。ウォータースライダー的な。 勢い任せで夏を駆け抜けろ!的な。 裏テーマは「BREAK THROUGH THE SUMMER」的な。 ―的な(笑) でも非常にわかりやすい。スライダーはウォータースライダーから来てるんですね。 T:それと野球の変化球のスライダーの意味もあります。歌詞で「剛速球」なのに「スライダー(変化球)」って、一筋縄でいかない感じがTяicKYっぽいかなって。 以前だと西武(現:SB)の松坂選手とか、今だと日ハムの大谷選手とか、150キロ近いスライダーを投げるでしょ?変化するのに剛速球ですよね。そんなひねくれつつも勢いのあるタイトルです。 ―なるほど、ダブルミーニング。『いかすぜ!』は? ―これはすかんちリスペクトです。胡散臭くてダサかっこいい昭和の匂いがしますよね、『いかすぜ!』って。 でも略すと『イカサマー』…某バンドさんの曲と被るので、略称はイカサマでもサマスラでも各々ご自由に(笑)。 ちなみに私の曲では珍しくタイトル先行で、そこからイメージして作曲しました。 ―なるほど。ライブでのフリはあるんですか? T:あります!イントロはワイパーで、サビはタオルですね。 他の部分はライブを見てもらえればすぐに覚えられると思います。 既に開催中のツアーの主役曲なので、是非聴きに来てくださいね!

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コダワリのTяicKY流EDMは、是非フラット設定で聴いて欲しい

―今回アレンジは3曲とも違う方が手掛けてます。
『いかすぜ!サマースライダー』はハルさん(栗山“HaL”ヰヱス/マイナス人生オーケストラ)。ハルさんとTЯicKYさんのコラボは数曲聴きましたが、相変わらず素晴らしいアレンジですね。

T:本当に凄い方です。モチーフを伝えたら一発目から理想に近いものを提示してくれました。
そこから細かいところをやり取りして出来上がったのが音源版のものです。

―TяicKYからの指示はどういった部分?

T:一番こだわった部分は、「バンドサウンドではなく、打ち込みで音圧を上げる」という点。
TяicKY流のEDMをやりたかったんです。

―やっぱり。一聴して「お、EDMだ」と思いました。かなり迫力のある音作りになっていますよね。でもとことんEDMに寄せた音ではなく、上質なJ-POPとして完成している。

T:そこが一番こだわった点なので、そう言って頂けると嬉しいです。
ミックスも相当こだわっているので、聴いてくださる時には是非イコライザー等をかけずにフラットな状態で聴いて欲しい。フラットが一番活きるように作ったので。

―そう聞いていたので、事前に色んなパターンで聴いてみたんです。確かにフラットが一番キレイ且つ迫力のあるサウンドでした。

名曲「とびきりコンプレックス」も栗山“HaL”ヰヱス(マイナス人生オーケストラ)氏によるアレンジ。

可愛いジャケット、アツい楽曲

ポップでノスタルジックなジャケット。

―ジャケットも可愛くて素敵ですね。懐かしさも感じるような。 T:ジャケットはTяicKYバンドベースも弾いてくれている裏さん(ex.遺伝子組換こども会)にお願いしました。めちゃめちゃ気に入ってます。ほんわかした素敵なジャケットなのに、いざ曲を聴いてみると超ハイカロリーな夏ウタ!ってギャップも楽しいと思います。 ―うん、そのギャップ最高でした。ジャケット見て、久石譲さんの『Summer』みたいな曲かと思いましたもん。まんまとしてやられた(笑) T:計画通りです!CDで初めてこの曲を聴く人は、皆引っかかってくれると思います(笑) ―年内発売予定の『冬盤(タイトル未定)』と連作という事ですけど、ジャケットも? T:連作なので、色々仕掛けを考えてます。楽しみにしていてください! ―そしてインストアイベント、今回はタワーレコード新宿店でのイベントがありますね。 T:はい、初めてのタワレコ新宿店さんです。昔から、それこそTяicKYとしての活動をする前から通っていたお店なので、そこでイベントをさせて頂けるなんて夢のようです。来てくれた皆と、黄色い旗をバックに写真を撮りたいです(笑)!!! ―購入特典やイベント参加特典もあるようなので皆様是非チェックしてみてください。 (次回に続く!) ※次回はシングルリリース後の掲載を予定しております。

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ニューシングル情報

TяicKY ニューシングル
『いかすぜ! サマースライダー』
2016年6月29日 全国発売
¥1,200(税抜)

収録曲
1.いかすぜ! サマースライダー
2.レジの前でお金が足りなかった事に気付いた僕の動きはスローモーションになる
3.オタサーの姫

全作詞・作曲:TЯicKY

M1
Song arranged and Programed by 栗山"HaL"ヰヱス(マイナス人生オーケストラ)
Guest guitar: 緇屋"ゆっけ"ノラ(マイナス人生オーケストラ)

M2
Song arranged and Programed and guitar and Bass by 汁(ムシケラトプス)

M3
Song arranged and Programed and guitar and Bass by マジョリカ・マジョルカ・マジカル☆ひもり(Jin-Machine)

ジャケットデザイン:裏

発売元 POP Killer RECORDS
販売元 BM.3
POKR-0001

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