白と黒 陰と陽 Dualistic
どちらにも属さない場所 Take me
And let me love you
Now and forever
余計な物を 全部どかして
Girl, fillin’ me fillin’ me with your love
出典: Fillin' me with your love/作詞:小田桐ゆうき 作曲:小田桐ゆうき
白と黒。陰と陽。
そのどちらでもない場所というのは、いったい何を意味しているのか?
真実と噓が曖昧な世界。
絶望も希望もない世界。
いや、それよりも”何にも囚われない世界”を意味しているのではないでしょうか?
社会というのは、何でも2つに分けたがります。
正義と悪。正解と間違い。利益と損失。
しかし社会や世界というものは、そんなふうに簡単に説明できるものではないはずです。
何かに分類することも、決められたルールに従って裁くこともない。
生きていきたいのはそんな世界です。
だからこそ「余計な物を~」と歌っているのだと思います。
空っぽな自分に気付いた
Girl, fillin’ me fillin’ me with your love
Girl, fillin’ me fillin’ me with your love
出典: Fillin' me with your love/作詞:小田桐ゆうき 作曲:小田桐ゆうき
サビで繰り返されるのは、タイトルの「fillin’ me with your love」。
これは”あなたの愛で私を満たして”という意味です。
暗闇の世界で夢も希望もなく生きていた。
そんな自分のもとに届いた君の声。
その声に縋って生きていくうちに空っぽな自分に気付いたのではないでしょうか?
欲しいものが見つかって、ようやく足りないものが分かる。
そうして主人公が願ったのは、君からの愛でした。
「fillin’ me~」の歌詞は、”君の愛以外はいらない”そう言っているようにも思えますね。
世界を変えるよりも大切なこと
誰かを愛したいと思う気持ち。
それは世界を変えることよりも、はるかに大切なことです。
どんな世界でも、愛がなければ生きていたって虚しいだけなのではないでしょうか?
私を恋人と思ってくれるなら...
We この次元(ほし)に生まれた意味
避けては し得ない Awakening
If you feel like I do Babe
今は近くで 声を聞かせて
出典: Fillin' me with your love/作詞:小田桐ゆうき 作曲:小田桐ゆうき
自分たちが生まれてきた意味。
きっと誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
考えたところで答えが出るわけでもないのに、何故か人は生まれた意味について考えてしまうもの。
ここの歌詞でも、生まれた意味に対する明確な答えは特に歌われていません。
ただ、この世に生まれてきた以上はその意味について考えることを避けては通れない。
そう歌っています。
そして、生まれた意味について答えが出せないまま、それでも願うこと。
それは、”君の声を近くで聞きたい”ということです。
「If you~」からの歌詞は、”もしあなたが私を愛しい人と思うなら”と訳せます。
「Babe」というのは恋人同士の呼び方。
私を恋人と思ってくれるなら、もっと声を聞かせて。
君にそんなお願いをしている様子が歌われています。
愛したい気持ちが光を生む
絶望しようとも この心に
君がいるなら ただそれでいい
And let me love you
Now and forever
この闇 光で照らして
Girl, fillin’ me fillin’ me with your love
出典: Fillin' me with your love/作詞:小田桐ゆうき 作曲:小田桐ゆうき
君と恋人になれたとしても、この世界から絶望がなくなるわけではありません。
しかし、それでいい。
君がいるなら絶望することも怖くない。
そんなふうに思えることができたなら、それは本当に相手のことを1番に求めているということ。
世界を変えることはできなくても、自分を変えることはできます。
愛したい人さえいれば、暗闇にも光が生まれる。
世界を真っ暗にしていたのは、もしかしたら主人公自身だったのかもしれません。
求めること。愛すること。
そういった感情が曲の冒頭で空虚な雰囲気を醸し出していた主人公を変えてくれました。
愛という光を感じる
愛とは何か Oh I… ずっと探していたんだ
I… この銀河(そら)の隅で
Girl, fillin’ me fillin’ me with your love
出典: Fillin' me with your love/作詞:小田桐ゆうき 作曲:小田桐ゆうき
君からの愛を求め、君を愛したいと願い、そして生まれた1つの疑問。
「愛とは何か」。
これは人によって答えは様々だと思います。
では、この曲の主人公にとっての愛とは何だったのか?
主人公は暗闇に包まれた世界で夢も希望もないまま生きていました。
広い宇宙に彷徨っているような感覚で、自分が空っぽであることにも気付いていない。
そんな主人公に届いた君の声。
その声が主人公を変え、誰かを愛したいと思う気持ちを芽生えさせました。
主人公は、君の声によって暗闇の世界から抜け出せたのでしょう。
つまり、主人公にとっての愛とは、世界を照らす光のこと。
愛という名の光を感じることで、主人公は生きる気力を取り戻したのではないでしょうか?