ブルボン「アルフォートミニチョコレート」のCMソング

この楽曲はブルボンの「アルフォートミニチョコレート」CMソングに起用されている楽曲です。

このCMは『ブルーピリオド』という漫画とのコラボCMでもあります。

大人になり現実と理想のギャップを知るほど、夢を追うことは難しくなってしまうものです。

それでも諦めず夢を追う中で苦悩し葛藤する姿を描いたこの作品と『群青』の歌詞が見事にリンクしています。

YOASOBIは小説を元に楽曲を制作しており、この楽曲にも元となるコンセプトストーリーがあります。

ぜひチェックしてみてください。

タイアップ曲の基となった文章を公開!

夢から目を逸らした日々

退屈な日々の繰り返し

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る

出典: 群青/作詞:Ayase 作曲: Ayase

1番の歌い出しから、主人公が日常に対してどこか達観しているように感じられます。

おそらく主人公はよく渋谷に繰り出し、朝まで遊ぶということを繰り返しているのでしょう。

夜も賑やかな渋谷の街で朝を迎えた今日も、代わり映えしない退屈な日の始まりです。

毎日変わらない日々の繰り返しに辟易しているように感じられます。

虚しさを受け入れて

どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい

出典: 群青/作詞:Ayase 作曲: Ayase

主人公は今の代わり映えのしない日々はつまらないと感じているようです。

東京という華やかな街で毎日朝まで遊んでいても、心が満たされるような感覚はないのでしょう。

むしろ虚しさばかりが募っているのだと読み取れます。

しかし主人公はその虚しさを自覚しながらも、こんなものだと思おうとしているようです。

きっと主人公は何かを目指していたけれど思うように叶えることができていないのでしょう。

しかしそれも仕方がないと諦めているように感じられます。

隠していた本心

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある

出典: 群青/作詞:Ayase 作曲: Ayase

主人公はおそらく何かを志して東京にきているのでしょう。

しかし時間が経つにつれ、その夢を目指すことから目をそらしているようです。

それは思い知って叶えることが難しいという現実に直面してしまったからなのかもしれません。

その夢を心の中にくすぶらせたまま、忘れようとしているようです。

しかし完全に諦めることはできずにいるのでしょう。

くすぶっていても、まだ確かに心の中に存在しているようです。

好きなものと向き合って

自分の選んだ夢

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界

出典: 群青/作詞:Ayase 作曲: Ayase

1番のサビの前半部分の歌詞です。

主人公は心の中にある夢を諦めることはできず、自分なりに夢に向かって努力しているのでしょう。

自分の描いた夢は、誰かの真似をしても本当に叶えることはできません。

自分なりの方法を見つけて、ただ努力していくしかないのです。

主人公は夢を叶えるために寝ずに努力を続けているのでしょう。

まだ未熟なところのある人やもののことを「青い」と表現します。

主人公が生み出したものには、まだまだ未熟さや甘さがあるのかもしれません。

未熟ながらも夢を諦めないと決めて迎えた朝はこれまでとは違う朝だったのだと読み取れます。