THE BEAT GARDEN【ぬくもり】MV解説！「ぬくもり」を感じる？エモいパフォーマンスに注目

1番でも度々登場していた白地のカーテン。

2番では黒の背景が加わった分、この白が映える作りになっています。

注目したいのはこのカーテンの素材です。

生地は風に靡く姿が特徴的なサラサラとしたもので、決して分厚くはありません。

薄い分、よりぬくもりが伝わりやすい素材といえるでしょう。

探していたものの答えや求めていたものは意外と近くにある...。

そんな歌詞に秘められた想いを、MVに登場する物にこだわることで表現しています。

一度観ただけでは気付くことのできないポイントですね。

また、こちらのカーテンは映像に透明感をプラスする役割も担っています。

ここまではMVの中でも2番に登場するシーンをご紹介しました。

入念に見ないと分からない、細やかなこだわりやメッセージが素敵でしたね。

ここからは最後の場面までを解説します。

ラストスパート、是非最後までご覧下さい。

最後のサビ前に用意された盛り上がるシーン。

ここで目に留まるのは、4分割された画面の数々です。

今までに登場していたのは十字型に切り込みが入った画面割が中心でした。

しかしここで初めて縦に4分割された映像が登場。

いつもと違う、見慣れない構成に興味を惹かれます。

ここで視聴者に訴えかけたいメッセージは、視点の重要性です。

ぬくもりを分かち合える相手がいることの大切さ。

少し見方を変えることで、単調だった日常に変化をもたらすことができる。

このような想いが込められた編集であるといえるでしょう。

サビ前の畳みかけるシーンでは青色の背景が中心です。

こちらはサビに移行するとすぐに赤色へと早変わり。

寒色から暖色へ、急激な変化が楽しめるシーンとなっています。

この表現方法も偶然の産物ではなく、意図的な演出でしょう。

アーティストのこだわりがうかがえます。

ここで該当する場面の歌詞を確認してみましょう。

かもしれないという推定の表現から意思の強い描写へ。

ここから主人公の心の動きが分かります。

この色の演出は登場人物の心情とリンクしていると考えることができるでしょう。

ラストシーン間近のとあるシーン。

印象的なのは、メンバーの1人に焦点が当たり両手を組んで見つめる場面です。

並々ならぬ熱い想いを感じる表情。

本作の中でも特にエモいパフォーマンスです。

数秒で終了するシーンのため、気になる方はよく目を凝らしておくほうが良いでしょう。

前項のように本作では色彩と心境の変化を表す描写が多く登場しました。

赤色とぬくもり、青色と消極的な単語など…。

色と主人公には密接な関わりがあります。

では気になるラストシーンは何色で終了するのでしょうか。

その答えは赤色です。

作中では、理想と現実の狭間で悩み藻掻いた主人公。

最後は心晴れやかに、相手の暖かさを素直に受け取ることができたようです。

本曲のタイトルが消極的な言葉ではなく、「ぬくもり」であることも納得ですね。

温かさを表現した暖色が印象的なラストシーンといえるでしょう。

ここまではTHE BEAT GARDENの「ぬくもり」を解説しました。

いかがでしたか。

タイトル通りの演出はもちろん、人の温かさや相手がいる重要性を改めて感じる映像。

作り込まれた世界観で相手を魅了する作品でしたね。

彼らのパフォーマンス力や細やかな演出に引き込まれたことでしょう。

次項では、本解説が刺さったあなたにおすすめしたい関連記事をご紹介します。