MVで崎山さんが探し求めていたもの。

その答えは、歌詞の中にありました。

サビの歌詞「僕と君のユートピア」というフレーズがあります。

崎山さんが探し求めていたものは、まさにこれなのではないでしょうか?

僕と君が繋がっていられる場所。

僕と君が愛しあっていられる世界。

それが崎山さんにとっての理想郷なのだと思います。

そしてそれが「ユートピア」であるということは、現実では叶えられなかった世界だということ。

崎山さんは自分がいま生きている現実で、君と共に生きていくことが不可能になってしまったのかもしれません。

だから、時折り思いつめたような表情をしていたのでしょうね。

ラストシーンに込められた意味

MVの最後で崎山さんは、空に向かって手を伸ばします。

そして崎山さんの切なげな表情でMVは終了。

このラストシーンにはどのような意味があるのでしょうか?

何も掴んでいない手の平

空に向かって手を伸ばすとき、崎山さんは自身の手の平を食い入るように見つめています。

まるで、そこにすべての答えが書かれていたとでもいうような表情ですね。

ずっと探し求めていたユートピア。

それは自分の手でつくり上げていくしかないと気づいたのかもしれません。

今度こそ君と共に生きていける理想の世界を手にしてみせる。

片手を空に高くあげて、崎山さんはそう誓っているのではないでしょうか?

今はまだ手が届かない「僕と君のユートピア」。

それを象徴するように、伸ばされた右手は何も掴んでいません。

この先の未来で、崎山さんの手が何か大切なものを掴める日がくると良いですね。

理想を諦めきれない

手を伸ばしたあと、崎山さんは屋上と思われる場所で空を見上げています。

その切なげな表情を見る限り、崎山さんはまだ望みを叶えられていない様子。

現実世界を離れて、「僕と君のユートピア」を探しにきた。

しかし、非現実的な世界で分かったのは、理想郷はもっとずっと遠くにあるということだけ。

理想は手を伸ばしても届かないから理想なのかもしれません。

決してたどり着くことのできないユートピア。

それでも、そこに向かって手を伸ばさずにはいられない。

崎山さんは、理想を諦められないことを悲しんでいるのではないでしょうか?

見上げた先の空にも、きっと理想の世界は見られなかったのでしょうね。

別れの歌

MVや歌詞から考察すると、この曲は愛しい人との別れを歌った曲なのではないでしょうか?

愛しい人というのは、もちろん「君」。

MVの中で崎山さんは、ずっと「君」のことを考えていたのだと思います。

別れを惜しむ

歌詞には「ここを出るよ」や「忘れないよ」といった別れを連想させる言葉が登場します。

崎山さんは「君」と別れたくて、別れたわけではないのでしょう。

おそらく互いに別れを惜しみながら、離れることになってしまったのだと思われます。

MVでマカオの観光名所をひとりで歩く崎山さん。

もしかしたら、本当は「君」とくるはずだったのかもしれません。

そう考えると、崎山さんの表情がよけいに切なく見えますね。

手の届かない理想

また歌詞の中には「もしも願いが叶うなら」や「もう一度だけ」といった言葉も登場。

これらの言葉から分かる通り、崎山さんは「君」との再会を強く望んでいる様子です。

マカオの非現実的な街並みを歩きながら、崎山さんは「君」と生きていける世界を夢想しているのでしょう。

また会うことができたなら。

また共に笑い合うことができたなら。

しかし崎山さんの望みは、ユートピアのように手の届かない理想でした。

最後に

崎山つばさ【UTOPIA】MVを独自解説!イケメンすぎる2.5次元俳優☆ユートピア“マカオ”に降臨の画像

美しいMVと切ない歌詞。

その融合によって出来上がったこの『UTOPIA』は、そのタイトルの通り非現実的な世界観を持っていました。

きっと誰もが一度は夢想したことがあるであろう、理想の世界。

それは実現できないと分かっているからこそ、心ゆくまで空想を広げられたのかもしれません。

手が届かない。だから欲しくなる。

決して叶わない。だから望んでしまう。

それが人の性なのだとしたら、なんだか切なくなってしまいますね。

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