BAD HOPって?
さらっとメンバーを紹介
BAD HOPを構成している8人のMCは、YZERR(ワイザー)、T-Pablow(ティーパブロ)、Vingo(ヴィンゴ)、G-K.I.D(ジーキッド)、Yellow Pato(イエローパト)、Tiji Jojo(ティジィジョジョ)、Benjazzy(ベンジャジー)、Bark(バーク)。
ふりがながないと読みづらい名前の人もいますが、なんだか皆さんカッコイイですね♪
YZERRとT-Pablowは双子の兄弟で、このBAD HOP以外に「2WIN」というユニットも組んでいます。
さすが双子、「ツイン」というわけですね。
「WIN」は「勝利」ですから、「2人で勝つ!」という意味も込められているのでしょう。
絆は非常に固そうです。
また、ヒップホップ界では、グループのメンバーのことを「クルー」と呼ぶのだとか。
意味合い的には「仲間」ということなので、単に同じグループに所属しているだけ、という関係よりもずっと深い仲でなければ、なかなかこのジャンルの音楽は奏でられないのかも知れません。
経歴にも驚き!
何より驚かされるのは、BAD HOPのクルー全員が少年院に入出所経験があるという、まさにヒップホップを体現したようなBusta(バスタ、「悪ガキ」の意味)の集まりだということです。
未成年の頃から、喫煙・飲酒・喧嘩は当たり前だったと語る彼らに、「川崎市ってそういうトコロなの?!」と驚く人も多いかも知れませんね。
正直に言えば、主に関東圏における川崎市のイメージは、割とハードでダーティなのは事実です。
ああ、まっとうな川崎市民の方々はごめんなさい。
けれど、そんな彼らが背負う闇も、川崎市川崎区の“リアル”のひとつなのだろうと思います。
そんな犯罪スレスレどころか、完全にアウトな環境の中で、本能のまま快楽を貪るマインドを持っているBAD HOP。
それでも野良犬のような堕落した生き方ではなく、今現在は“真っ当”にアーティストをやっていけるのは、善悪を嗅ぎ分ける絶妙なセンスが彼らの中に備わっていたからに違いありません。
世間から貼り付けられた「川崎出身の不良集団」というレッテルをものともせず、むしろ楽しんでいるようにすら感じられます。
このように、自分たちの喜びも悲しみも善も悪もすべて真正面から受け止められるからこそ、川崎市川崎区の、京浜工業地帯をホームグラウンドとして活動していけるのでしょう。
そして自らの生まれを誇りに思える、そんな彼らだからこそ、人間のリアルを感じられる感情の込もった思いを紡ぐことができ、それが多くの人々の胸を打つのだと感じます。
「Kawasaki Drift」のMVは!?
待望のMV公開
2018年4月に、BAD HOP待望の新曲「Kawasaki Drift」のMVが公開されました。
新曲の度にさまざまな、そして非常に印象的なMVを公開し続けてきたBAD HOP。
今回のMV最大のポイントは、BAD HOPのクルー8人が全員出演しているという点。
「え、初めて全員揃ったの?」と驚く人も多いかも知れませんが、T-PablowもSNSでそう発言しています。
確かに過去のいくつかものMVでは、楽曲名のあとに「feat.」付きでクルーの名前が数名分羅列してあります。
つまり、「feat.」記述のないアーティスト名「BAD HOP」は、「Kawasaki Drift」が初めてということになりますね。
では、そのカッコイイMVをご覧ください。

BAD HOP / Kawasaki Drift (Official Video)
新たなステージへ
レペゼン川崎
「Kawasaki Drift」は、そのタイトルの通り、京浜工業地帯をホームグラウンドにヤンチャを続けているクルー達のカラーが全開です。
これぞまさに「川崎代表」として、トラップミュージックシーンをけん引するBAD HOPらしい新たな代表作になると言えるでしょう。
印象的な歌詞は全国制覇を意識しているのか、アクセル全開で川崎から日本中へ飛び出すBAD HOPをイメージさせるものとなっているようです。
歌詞の冒頭から全力
Kawasaki 跨り全国
ハンドリきりLowからTOP
昨日の俺振り切る今日
アクセル全開で行こう
街のfame,金にチェンジ
するぜこのFlow
壊すchain,吹かすエンジン
街をドリフト
出典: Kawasaki Drift/Produced by Riki