「遠くで汽笛を聞きながら」はどんな曲?


「遠くで汽笛を聞きながら」は、1976年9月にリリースされたアリスのシングル発表曲です。この曲は、作詞を谷村新司作曲を堀内孝雄がしていて、過去2回NHK紅白歌合戦で歌われている名曲です。1996年の紅白歌合戦では、堀内孝雄がソロで歌い2005年の紅白歌合戦ではアリスのメドレーとして歌われていました。

アリスの発表するアルバムでは、この曲が収められているものが多いので、アリスとしての代表曲の1つであることは確実です。また、この曲が好きというファンも多いのでとても需要がありそうです。

幅広い年代で歌われている名曲

「遠くで汽笛を聞きながら」というタイトルなので、10代20代の人はなじみがないかと思いますが、カラオケではお父さん世代の人が歌う定番曲として浸透しています。メロディーもゆっくりで、歌詞も深いので一度聞いただけだと歌詞の意味を理解するのに時間がかかってしまいますが、じわじわと心に染み渡るような歌詞です。

堀内孝雄と谷村新司、どちらが歌っているの?

アリスは元々ツインボーカルなので、ほとんどの曲は2人で歌っています。ですが、それぞれのソロコンサートも開催されていて、その時にはアリスの曲を歌うこともあります。もちろん、「遠くで汽笛を聞きながら」もソロコンサートで歌われています。

アリスってどんなグループ?

A post shared by Violet (@lavenderinsha) on


アリスとはどのようなグループなのでしょうか?

1975年12月に堀内孝雄・谷村新司・矢沢透の3人でアリスを結成しました。堀内孝雄と谷村新司はボーカルとギター担当で矢沢透はドラム担当として、結成当初はヒット曲に恵まれずに長い下積み時代を過ごしていました。

ヒット曲を中々出せませんでしたが「冬の稲妻」で突然ヒットしてテレビやラジオ出演が一気に増えて、ファンを獲得して当時のニューミュージック界の中心的存在としてブレイクを果たしたのです。堀内孝雄と谷村新司はどちらがメインボーカルというわけではなく、二人が対等のボーカルとして歌っていました。

解散と再結成を繰り返す

1981年、堀内孝雄と谷村新司の音楽の方向性が異なってしまい、アリスとしての活動を停止してしまいます。現在までに、アリスは5回の活動停止と再結成を繰り返しています。

この再結成を繰り返す間に紅白歌合戦に出演したり、コンサート開催時には日本武道館を満員にしたりと、年月が経っていることを感じさせないくらい大人気のグループとしてファンが待ち焦がれていたのです。そして、2013年に再結成してからは、解散や停止は行わず47都道府県をまわるツアーを開催していました。

「遠くで汽笛を聞きながら」の歌詞

「遠くで汽笛を聞きながら/アリス」谷村新司作詞の歌詞に隠された意味とは…?!ベストアルバム収録曲♪の画像

それでは「遠くで汽笛を聞きながら」歌詞に込められている谷村新司の思いを、少しずつみていきましょう。とても奥深く、人生について考えさせられるような歌詞ですよ。

遠くで汽笛を聞きながらの歌詞を詳しくみていこう

悩み続けた日々がまるで嘘のように
忘れられる時が来るまで心を閉じたまま
暮らして行こう
遠くで汽笛を聞きながら
何も良いことがなかったこの街で

出典: https://twitter.com/dokokanosabuaka/status/685106958374838274

谷村新司が旅行で訪れていた秋田県で電車に乗り横手市のJR横手駅から奥羽線の上り線で2駅の8分程で、醍醐駅に到着した。そこは、本当に「何もない」無人駅でした。この「何もない」から歌詞が思い浮かんでいきました。

俺を見捨てた人を
 恨んで生きるより
 幼い心に秘めた
 むなしい涙のすて場所を
 探してみたい
 遠くで汽笛を聞きながら
 何も良いことがなかったこの街で

出典: https://twitter.com/nori0604/status/107445425962876929

人は人を恨んで生きていくのは辛い。それであれば、その気持ちを胸に涙を流したとしても、その涙の捨て場所を探してみようという気持ちが込められていますね。グッと堪えて耐えながらも、懸命にただひたむきに生きていこうという前向きな思いも伝わってきます。