谷村新司がソロ活動を始めた理由
今さらアリスのチンペイを語ったところで、ここでは無用な情報。むしろ、なぜ彼が谷村新司としてソロ活動を始めたのかを見てみたいと思います。
アリスとしてヒットを連発し、認知度が上がってきた頃から、谷村だけでなくメンバーの堀内孝雄にもソロ活動が増えてきます。
これにより、徐々に楽曲に対する考え方や感じ方の違いが浮き彫りになり、それと同時にクループとしての活動がメンバーの中で停滞し始めたと言った方が正しいのかもしれません。
楽曲での見解の相違は、メンバーならでは感じる事なのでしょう。ベーヤンとチンペイの不仲説が叫ばれますが、それはまったくのデマと言ってもいいかもしれません。
それよりは互いの音楽性へのリスペクトしており、その才能あふれる楽曲を、アリスという同じ器の中には盛れないと感じた結果だったのでしょう。
現にアリスを離れてから、矢沢の営む焼き鳥屋にチンペイとベーヤンが通っているということも周知の事実。
2017FNS歌謡祭第一夜では、関ジャニとのコラボで谷村新司&堀内孝雄が歌う『冬の稲妻』と『今はもう誰も』をパフォーマンスしていましたね。また、アリス復活も力強く約束してくれました!
アリス、完全復活、楽しみです♪
谷村新司としての2017年
2017年4月5日、45周年を記念した自身初となるオールタイムベストアルバム『STANDARD~呼吸(いき)~』をリリースしました。
ディスク3枚に、彼のリリースした楽曲が収められたいわばお宝盤です。早速チェックしてみて!
楽曲以外にも
チンペイと言えば、やはりヤングタウン、セイヤングなど、ラジオパーソナリティーとして披露する話術。とにかく話が面白いです。彼の楽曲のみならず、人間的な魅力に惹かれるファンは多いのです。
そうした彼の魅力を垣間見ることができるのが『谷村新司の不思議すぎる話』です。特に自身の楽曲『昴』に関する記述は必見。霊的な本と言ってしまえばそれまでですが音楽家の頭の中身を見るような感じです。
『群青』について
『連合艦隊』とは
1981年8月8日に劇場封切りされた、東宝映画製作・東宝配給の特撮戦争映画。
第2次世界大戦開戦に始まり、真珠湾奇襲による太平洋戦争開戦、ミッドウェイの敗北、戦艦大和の沖縄特攻など、日本海軍の興亡を中心に戦時下を必死に生きようとした人々の姿を描写しています。
特撮戦争映画との売りですが、1980年代当時の特撮ですから、現在のそれとは全く描き方が違うといっていいでしょう。
とはいえ、戦争で翻弄された人々の生きることの切実さ、戦争で死ぬことの尊さ、残された人々の悲しみなどが丁寧に描かれている秀作です。
気になる歌詞をチェック
『群青』は『連合艦隊』の世界観を見事に歌いきっています。日本海軍を中心に描いた映像に合わせ、そこで艦と共に沈んで命を落とした兵(つわもの)達への追悼を織り込んでいます。