初の全国流通曲「光芒」

メッセージ性のある曲

2019年4月3日(水)

KYOTO MUSE の新レーベル

NEW KIDS ON THE RECORDSよりリリース

出典: https://www.hakubikyoto.com/

京都発のスリーピースバンドであり、結成からわずか2年のHakubi。

今若者から注目を浴びているロックバンドの一つです。

ストレートな表現力と歌声は聴く人の心に響き、何かを考えさせられます。

そんなHakubiが2019年4月3日にリリースした3rd EP「光芒」。

このEPには「光芒」をはじめ3曲が収録されています。

初の全国流通盤として販売され、発売初日で多くの人が手にし、この曲を聴いています。

この「光芒」の発売をきっかけにイントアライブやラジオ出演なども果たしています。

「光芒」は不器用だけど懸命に生きようとする若者たちがへのメッセージが描かれています。

彼らが何を思い、何と葛藤し生きているのか

そしてそんな彼らが少しでも前に進めるように。

彼らが未来で何かを掴めるように。

メッセージ性のあるこの曲を紐解いていきましょう。

やはり顔出しはしていない?

「光芒」のMVでも、これまでのMV同様に片桐の顔は明かされていません。

見えそうで見えない…なんてもどかしいことでしょう。

他のメンバーも少し見えるかな?という程度。

ライブに行かないと本人たちの顔を見ることはできないのです。

それがまたHakubiの魅力の一つなのではないでしょうか。

今後もMVでは顔を出さないことを貫いてほしいですね。

安定したヴォーカル

MVで見る限りでは小柄なイメージの片桐ですが、声量がありパワフルな歌声です。

多くの人は高音が得意であれば低音が安定しにくい。

低音が得意であれば高音が安定しにくいことがあります。

意外と切り替えの難しい中音域が安定しない人も多いでしょう。

しかし片桐は低音、中音、高音とすべてが安定しています。

片桐本人にとっては苦手な音域はあるかもしれませんが、歌を聴く限りでは見受けられません。

そして曲を引き締めているのが無駄なビブラートがないことです。

音を伸ばしたり、フレーズの最後にビブラートをつける人も多くいます。

片桐の自然な歌い方なのか、コントロールしているのか。

いずれにしてもHakubiの曲調や歌詞、片桐の声質にはビブラートがない方が曲全体にまとまりがでます。

もしビブラートをコントロールしているのであれば、より技術力が高いといえます。

まっすぐなその歌声と歌詞は、人の心に突き刺さるものがあります。

不器用な若者たちへ

まだ見ぬ何かを求めて

僕たちは下手くそなまま未来を思い描いて
いつかはいつかはって世界に中指を立てる

出典: 光芒/作詞:片桐 作曲:Hakubi

この歌の登場人物である若い年代。

毎日懸命に、まだ見ぬ何かに立ち向かおうとしているのでしょう。

少し背伸びをしているようにも思えます。

何を目指しているのかはわからない。

でも何かに向かって歩きたい…

それは攻撃的でもあり、挑戦的でもある。

そんな印象を受けます。

求めるものは?

心をなくせば強くなれるの
弱さを隠せば強くなれるの
僕らの証が消えてゆく

出典: 光芒/作詞:片桐 作曲:Hakubi

いろいろな葛藤と闘いながら、懸命に自分の居場所を探しているようにも思えます。

自分らしく生きようとすると、何かに押しつぶされるように思っています。

そして自分らしさを隠して生きようとすると、今度は自分ではなくなってしまう

自分らしさを失くしてまで前に進む意味はあるのでしょうか。

ではどうするべきなのでしょう。

彼らが求めているのは強さ。

そしてその強さとはどのようなイメージを描いているのでしょう。

慣れた世界?それともまだ見ぬ世界?