自分のちから小さい?ノーノ―!
チリ積モですよ あきらめなければ
努力はそんなに実らない
でもちょっぴりいいことありそう(あるよ)
出典: ノーポイッ!/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
とはいえ無力に嘆いてしまうときもしばしば。
しかし歌詞ではそれを否定しています。
結果が出ないのは自分の力量不足ではありません。
では何なのでしょうか。
一度で大きな成果を出せる人なんてそうそういないでしょう。
誰しも、結果はすぐに出せないもの。
いくら頑張っても、成果が期待以下だったということも珍しくありません。
それでも結果を出すには、長いこと少しずつ努力する必要があります。
つまり続ける「時間」が足りないのです。
巡り巡って結果は出る
世界へいわだご近所訪問
友だち規模がじりじり広くなる
毎日あいさつだいじです
またわいわい元気になれそう(なるね)
出典: ノーポイッ!/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
とはいえやはり結果が出ないと、モチベーションにもつながりません。
そこで歌詞では良い例を用いています。
それは毎日顔を合わせる人に挨拶をするということ。
これもある種の努力です。
特段、挨拶をしたからといって大きなメリットがあるわけではありません。
しかしそのおかげで、知らず知らずのうちに顔見知りが増えていきます。
つまり楽しい時間を共に過ごせる仲間が増えるということです。
こうして出来た仲間は、困っている時に助けてくれるかもしれません。
これは挨拶を続けたからこその結果です。
このように、自分の意図しないところで結果は返ってきます。
自分の望む成果が出なくても、続けることは非常に大事。
「肩の力を抜いて、ぼちぼち続けていこう!」
といったメッセージ性が感じ取れます。
一番伝えたいこと
あせらずコツコツ進む気持ちが大事
だからポイッて ポイッてしないでよ(おねがいです)
今日をポイッてしないでよ(だめです)
明日へとあせらないでね ゆっくり遊ぼう(よろしくね)
だからポイッて ポイッてしないでよ(だめです)
夢見るこころは 一歩、二歩、三歩、四歩…
ごくろうさま(もっともっと)
いっしょにね てくてく進むの
出典: ノーポイッ!/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
徐々に【ノーポイッ!】の主題が明らかになってきました。
それはこのサビの歌詞でも端的に語られています。
今日という日を大切に過ごしてほしいというメッセージ。
彼女たちからの切実な願いです。
今すぐに結果が出なくとも、焦らないこと。
いつかは何かいいことがあると信じて進むことの大切さを教えてくれています。
どこか今の生活に投げやりになっている人や、不満のある人には刺さる言葉ですね。
結果を急いで今ある時間を放り出してしまっては、元も子もありません。
「今ある時間を大切に、コツコツと過ごしていきましょう。」
それが【ノーポイッ!】の主題だと考えられます。
素直にじっくり向き合おう
みんなの想い大きく イエスイエス!
棚ボタだって 期待できますよ
一途なきもちが近道!
そうやっぱりいいことありそう(あるね)
出典: ノーポイッ!/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
今日という日は、自分の思い描いた理想ではないかもしれません。
しかし、何もいいことがないとも言い切れないのです。
歌詞にもあるように、思いがけずいいことがあるかもしれませんね。
ゆっくりと過ごせばそんなことも期待できます。
遠回りの様に見えますが、実は素直に日々と向き合うことが一番。
些細な幸せを感じることができるチャンスなのです。
しかし投げやりに過ごしてしまっては、こうしたラッキーも見落としてしまいます。
人それぞれ目標は違います。
ゴールに向かう道のりも違うでしょう。
しかし最後のゴールにだけとらわれないことが大事。
決して行き急がず、その道中の花や星にも目を向けることが長続きの秘訣です。
非常にポップで可愛らしい同曲ですが、こんなメッセージが秘められていました。
かなり強いメッセージ性を感じますね。
何故「約束」をするのか
ストーリーの主軸
科学しんぽで会わなくたって
お話しできるべんりな世の中で
顔見てあいさつだいじです
うむだんだんげんきになれそう(なるね)
出典: ノーポイッ!/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
アニメ「ごちうさ」は登場人物の日常的なやりとりや生活の様子が描かれています。
その「ゆるさ」も人気の秘密。
ココアをはじめとするキャラクター達は毎日を楽しく過ごしています。
そんな彼女たちが歌う【ノーポイッ!】。
冒頭で、この楽曲は彼女たちとリスナーの約束であると解釈しました。
ではなぜ彼女たちはこのような約束をしたのでしょうか。
それは日常系のアニメだからこそ、ではないでしょうか。
ストーリーの主軸は何気ない彼女たちの日常です。
特に壮大な目標や大きなゴールがある訳ではありません。
小さな喫茶店を舞台に紡がれる、ささやかな物語。
そこが彼女たちの居場所なのです。