優れたラッパーとは
俺が思うに、優れたラッパーとは何かを生み出す者である。
しかしそれは無から有を生み出す行為ではない。自らを音楽の歴史の中に位置づけ、その枝の一つとなり、伸ばしていく。
いずれは成長し、自分が枝を生やすようになるまで音楽を極めていく。
リスペクト
B-BOYがよく使う言葉に「リスペクト」がある。先人たちの音楽を切っては繋ぎ、新たなビートを生み出してきたHIPHOP。
同ジャンルや他ジャンルを知っているのは当たり前なのだ。
ジャズやレゲエなど、他ジャンルのレコードからビートを作った曲は大量にある。
それはパクリではなく発展なのである。
KOHHの可能性
KOHHの「毎日だな」はカニエ・ウェストという丸太のような枝から芽を出した、小さな枝に過ぎないのかもしれない。
しかしこの曲を含めたKOHHの新しいヒップホップが、数々のフォロワーを生み、日本や世界で一大ムーブメントを起こすことも有りうる。
そうなった時、KOHHは多くの葉を茂らせた大木となるのである。
そして独自かつ多くの他者から認められる、大木となるような者こそ優れたラッパーなのである。
今のKOHHにはその可能性がある。さっきの動画が彼のキャリアの頂点ではないはずだ。これからも彼をチェックしておこう。それでは。
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