地元を愛するKOHHによる名曲「結局地元」
モデル並みのルックスを持ちながら、全身刺青のHIP HOPアーティスト「KOHH」。
彼の人気は留まることを知らず、最近では宇多田ヒカルにフックアップされるほどになりました。
活躍は日本のみではなく、海外ツアーも幾度もなく敢行。海外での人気も絶大です。
それもそのはずで、彼はあの世界のポップアイコンとも言えるフランクオーシャンともコラボしています。
しかし彼はそんな成功に溺れる事はありません。常にフラットな状態で音楽シーンと向き合っています。
そんな彼が2015年に発表したのが結局地元 (feat. Y'S)です。
あの宇多田ヒカルもお気に入りの曲
宇多田ヒカルが「KOHHの曲で一番好きなのは?」という質問に「結局地元」と答えてます。
宇多田ヒカルをも虜にする「結局地元」の魅力は、サウンドも勿論ですが、やはり歌詞が秀逸なところ。
そこには、彼の地元である東京都北区王子、いくつ年齢を重ねてもバカができる仲間への愛が込められてます。
それでは歌詞の解説をいたします。
まずはフックからチェック
結局地元
海外とか言っても楽しいのは結局地元
結局地元
オラオラ系のあいつがやってるのは黒い仕事
結局地元
オラオラ系のあいつがやってるのは黒い仕事
結局地元
薬物とかよく見るけど落ち着くのは結局地元
結局地元
東京都北区王子
結局地元
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
リアルな地元の姿
そして、王子の裏の部分をひっくるめて、それでも地元が落ち着くと言っています。
薬物をよく見かけると聞くと少しぎょっとしてしまいますが。
それでも彼にとっては見慣れた風景なのでしょう。
オラオラ系のアイツとは
ここで言う「オラオラ系のアイツ」とは誰なのでしょうか?
KOHHの友人なのか、かつての仲間なのか。
それとも王子にいるオラオラ系の人間はだいたい黒い仕事をしているという認識でしょうか。
黒い仕事とはヤクザの事でしょうが、はっきりとした事はわかりません。
当然地元の悪口を言っているわけではありません。
これもすべてひっくるめて、地元の一つの風景として捉えているという事です。
地元の裏と表を知り尽くしているKOHHだからこそ書ける歌詞なのです。
最初のヴァースをチェック
地元の友人との対比
あいつに言われた
KOHH君音楽やってなかったらもっと最低な男になってた(Uh-huh)
うん確かに間違いないけど人の悪口言わない
言いたいなら勝手に言ったらいいよ(いいよ)
言うやつらはださい(ださすぎ)
マジでNo,no,no
結局地元の男達が本当の友達だけど No homo
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
ここではストレートに悪口に対する苛立ちを歌っています。
深読みすれば昨今の「フリースタイル=相手をディスる」文化に辟易しているのかもしれません。
また相手に誹謗中傷を手軽に行えるようになったSNS文化に対しての苛立ちもあるのでしょう。
そして地元にいるリアルな友に思いを馳せます。
最後に「ホモではない」と照れ隠しのようなフレーズがあって好感が持てます。