つまるところ愛しの我が家
結局はMy sweet home
モルディブに並ぶオレのリゾート
どこ行くかより誰と行くかって教えてくれるTTTG
出典: My Resort/作詞:¥ellow bucks 作曲:TEE
このパートの歌詞が「結局~」で始まるのは、その直前までの下りを受けてのことでしょう。
贅沢だなんだって言ったところで、住み慣れた我が家ほど心落ち着く場所は他にはないということです。
その心地よさたるや、世界的リゾート地として有名なモルディブにも劣りません。
出掛ける場所よりもそこへ誰と行くかも重要なのだろうかと、¥ellow bucksは感じているようです。
引用歌詞3行目にある「TTTG」とは、一体何でしょう。
おそらくこれは、¥ellow bucksがメインMCを務める「To The Top Gang」を指しています。
サビの内容がより鮮明に感じられる
南風に体を預ける贅沢
【My Resort】という曲名と冒頭の歌詞を見ると、どこかのリゾート地での風景のように思えます。
しかしここまでの下りで、「結局おうちが一番じゃない?」という意見が登場しているわけです。
そうなると歌詞の中に出てくる「ベランダ」や「リビング」は、自宅のものと考えるのが妥当でしょう。
たとえ自宅でも、のんびりと煙草を巻いて南風に吹かれるのは、この上なく贅沢な時間かもしれません。
そしてChillするなら、そういう時間に身を委ねるべきだと、¥ellow bucksは考えているのだと思います。
自分がそう思えばそこはリゾート地になる
贅沢が何かは自分で決めるものだと、¥ellow bucksは既に言っています。
代り映えのしないマイホームでのゆったりとした時間は、彼にとっての贅沢なのでしょう。
サビの歌詞の中でも、繰り返し「Resort」と歌われています。
それはどこか、暗示のようにも思えないでしょうか。
自らに無理強いしているわけではないのでしょうが、強く思えばどこでもそうなるのかもしれません。
楽しみまくってこそリゾートだ
¥ellow bucksやその仲間のリゾートは、まだまだ続きます。
楽しむならとことん楽しむべきという、¥ellow bucksの思うリゾートの在り方がここでも歌われています。
誰かに無理をさせるのは自分も楽しくない
煙と一緒にGang in a resort
無理に酒飲ますのは素人
しがらみだらけの群れにはない
背伸びもできず低い身長
出典: My Resort/作詞:¥ellow bucks 作曲:TEE
休暇先ではお酒もグイグイ進んで、ついつい羽目を外してしまいがちです。
自分が楽しいんだからと、周囲にやたらと飲むように勧めてくる人もいます。
そういう輩はリゾートの素人だというのが、¥ellow bucksの持論のようですね。
引用歌詞3行目と4行目の解釈は、個人的には次のように考えました。
しがらみで繋がる集団での休暇は、きっとつまらないものでしょう。
そんな中にあっては、自分を偽って楽しむ必要が出てきてしまいます。
そんなことはきっと楽しくもなく、ひたすらに馬鹿らしいはずです。
背伸びする必要のないありのままで過ごすことが、リゾート本来の楽しみ方ではないでしょうか。
¥ellow bucksは、そういう過ごし方を推奨しているのだと思います。
贅沢に楽しむこともリゾートの極意
Pop a bottle
誰かのBirthday
Live it up 誰かの分まで
よく言うだろWorld is mine
それは確かなのかを確かめたい
Give me right now Pussy Money Weed
リゾートには欠かせねえ三拍子
どこでもドアってのはどこにある?
どこにもいない青色の三頭身
出典: My Resort/作詞:¥ellow bucks 作曲:TEE
「愛しの我が家こそ最高のリゾート地」とは言っても、やっぱり豪華な休暇も楽しいものです。
どうせ同じお酒を飲むなら、誰かの誕生日に景気よくシャンパンを抜くのもいいでしょう。
引用歌詞3行目の「Live it up」には、「贅沢に楽しむ」という意味があります。
そうやって楽しむことで、世界が自分を中心に回る感覚を確かめたいのではないでしょうか。
歌詞の中にある「Weed」とは草を意味する単語ですが、こちらでは「大麻」のことを指すと考えられます。
派手なパーティーには、そういったものが付きものなのでしょう。
Weedという単語はHIPHOPでは度々登場するので、覚えておいて損はないはずです。
このパートの終わり2行は、誰でも知っている「あのキャラクター」についての描写です。
かなり難解な歌詞ですが、何とか意味するところ考えてみましょう。
「どこでもドア」に関して、詳しい説明はいらないでしょう。
みんな知ってる、思った場所へ行くための便利な道具です。
その道具について触れながら、最終行へ繋がることには、おそらくこんな意味があるのではないでしょうか。
あの青いやつはどこにもいないし、便利なドアだってどこにもない…。
望む場所へぱっとリゾートに出掛けることもまた、実際は叶わないのだけどと言いたいのではないでしょうか。
ちなみにですが、あのキャラクターはどちらかといえば二頭身です。
そこを三頭身としているのは、「三拍子」と韻を踏んでのことなのでしょう。