「ハウトゥー世界征服」とは?
ミリオン再生されたボカロ楽曲
歌っているのは鏡音リンと鏡音レン
この楽曲は初音ミクに代表される「VOCALOID」が用いられています。
歌っているのは鏡音リンと鏡音レンというキャラクターです。
それぞれに有名な楽曲は多数ありますが、二人のデュオ曲も多く配信されています。
その中でも、じーざすPの「リモコン」やHoneyWorksの「スキキライ」などが有名です。
世界とは何か?
この楽曲のタイトルが示す世界とはどういうものなのでしょうか?
MVは基本的に学校の教室が舞台になっています。
中学生や高校生といった学生にとっての「世界」は「学校」であることが読み取れます。
その限られた世界の中で人間関係を築き、自分の世界を構築していくのです。
その世界の中には様々な人間がいて、自分に危害を加えられることもあります。
限られた世界だからこそ逃げ場がなく、そうした立場に追いやられた自分の存在価値に葛藤し苦悩するのです。
「学校」という世界
絶望の中で差し伸べられる手
泣きべそばっかかいてんのはどちら様 笑われた分だけやり返せ
今に見てろと 手に取った物は 爆弾やナイフなんて物じゃないけど
出典: ハウトゥー世界征服/作詞:Neru 作曲:Neru
学校の中での人間関係は非常に狭く濃いものです。
その限られた人間関係の中で、人気者やそうではない人がいて、いじめの対象となってしまう人もいます。
泣きべそをかいているのはおそらくクラスでは仲間外れにされてしまっているような子ではないでしょうか。
そしてその子に「やり返せ」と言葉をかけ手を差し伸べる子がいます。
その手を取ることで、直接的に人を傷つける「武器」とは違う強さを手に入れたのです。
レッテルを引き剥がす
一切合切今後どうなったって約束しよう 背中の値札を引き剥がせ
廃材みたいな 毎日だけど 捨てるのはまだ早いだろ
出典: ハウトゥー世界征服/作詞:Neru 作曲:Neru
仲間外れにされている子に、仲間ができることを周りの子はどう思うでしょうか?
往々にして、手を差し伸べた子さえも仲間外れにされてしまうでしょう。
しかしそれを顧みず、側にいて周りの人間につけられたレッテルを引き剥がすことを約束しているのです。
レッテルは周りの人間が勝手につけたものであり、本人の価値を決めるものではありません。
今は周りに絶望し、希望もなく、自分も世界も何の価値もないように感じるかもしれません。
しかし、本当に価値がないものだと見限るにはまだ早いというのです。