食虫植物【理芽】歌詞を解釈！誰に何を理解して欲しい？なぜ愛されたいことを機密事項にするのかを紐解く

過食嘔吐をする主人公。

食べても吐いてしまうため、身体は満足しません。

また好きな人と結ばれる可能性も低い。

心も身体も空っぽなのです。

食べては吐くという行為を繰り返す過食嘔吐。

主人公はそんな摂食障害をもっています。

きっと友だちや身近な人に相談しにくいことでしょう。

悩みを打ち明けられず、1人で抱え込んで過ごす毎日。

そんな日々は辛くて苦しくて、孤独だったのかもしれません。

過食嘔吐なんて病気、周りが理解してくれるはずない。

そう思っている反面、本当は理解してほしいと願っているのです。

大好きな人はもちろん、友だちや家族。

みんなにもっと摂食障害のことをわかってほしい。

こんな自分でも受け入れてほしいのです。

嫌われるのが怖いから言葉にしてなかなか言うことはできません。

しかし愛されたい、助けてほしい、受け止めてほしい。

そう強く思っています。

病気を1人で抱え込んでいる主人公。

自分の全てを受け止めてほしいのにできません。

弱く臆病な心。

そんな自分が嫌いで仕方ないのです。

せめて今抱えている思いを周りに話すことができたなら。

それだけで胸のつかえが取れたのかもしれません。

過食嘔吐と1人で向き合っていくのは孤独です。

助けてほしいと願っても、自分を打ち明けることができません。

結局食べては吐いてを繰り返し、満たされない心と身体。

それでいて愛されたい気持ちは強くもっています。

空っぽの自分を愛で埋めたいのです。

好きな人と結ばれたい。

好きな人に愛してほしい。

恋をしていると誰しもがそう思います。

主人公の女の子はそれと同時に自分自身を受け入れてほしいのです。

摂食障害という理解されにくい病気を抱える自分。

今まで誰にも言えず1人で戦ってきました。

しかしもし私を愛してくれるなら、安心させてくれるなら。

きっと自分の気持ちに正直になれます。

抱え込んでいた思いを打ち明けることも怖くありません。

全てを含めて私だと大きな心で包み込んでほしいのです。