食虫植物【理芽】歌詞を解釈！誰に何を理解して欲しい？なぜ愛されたいことを機密事項にするのかを紐解く

バーチャルシンガーとして活躍する理芽。

17歳でデビューした彼女は素性を明かしていない謎に包まれたアーティストです。

しかし透明感があり、どこか色っぽくも歌う理芽は多くの人を魅了しています。

今回紹介する「食虫植物」は2作目のオリジナル曲。

TikTokでは推定数千万回も再生された話題の楽曲です。

虫を捕まえて養分にする食虫植物。

主人公の女の子はそんな少し毒々しい食虫植物に例えられています。

周りになかなか理解されない悩みを抱えている主人公。

誰にも言えないからこそ、心はいつでも満たされません。

好きな人を愛したいし、愛されたい。

でもこんな自分を愛してくれるはずがない…。

そんな愛に飢えている女の子の気持ちを理芽が優しく歌います。

嫌なことがあったとき、忘れたいことがあるとき。

大好きなものや甘いものをたくさん食べたくなる人もいるでしょう。

主人公の女の子も同じです。

しかしやけ食いというより、彼女の場合は食べなければいけない。

そんな使命感にかられているようにも感じられます。

ストレスによって異常なまでに食べてしまう。

集中して食べている間は何も考えなくていいからです。

その少しの時間だけはストレスから解放されます。

おそらく彼女はストレスを受ける、食べるを繰り返しているのです。

恋をしている主人公の女の子。

しかし好きな人はなかなか振り向いてくれません。

温もりや愛情、心も全て離したくない。

行かないでと素直に言えたなら…。

何かが変わったのかもしれません。

しかし彼女はきっと何も言えなかったことでしょう。

2行目のヘイトとは大嫌いという意味をもちます。

自信のない自分のことが大嫌い。

また片想い中の彼と親しい彼女のことが大嫌い。

2つの意味として解釈できます。

前者はコンプレックスをもつ自分を好きになれないのです。

もっとかわいかったら自信がもてたのかな。

明るい性格なら話しかけられたのかな。

踏み出せない自分に嫌気がさすのでしょう。

後者は好きな人と仲良くする女の子が嫌いという嫉妬です。

近づきたいのにそれができない自分。

楽しそうに話す2人を見ることしかできず、もどかしく思っています。

羨望と妬みが含まれるフレーズです。

明るく積極的に話しかけたい。

あの子みたいにもっとかわいくなりたい。

痩せていてうらやましい。

そんなふうに思う部分がきっとたくさんあるのでしょう。

それと同時に何でももっていて妬ましい。

自分にないものを全てもっている彼女が憎い。

そんな気持ちも垣間見れます。

このままの自分だと両想いになんてきっとなれません。

だからこそ彼女のようになれたらいいのにと願っています。

もし主人公の女の子が食虫植物だったら…。

大嫌いな彼女をおびき寄せて食べてしまうかもしれません。