MVが進行するなか、白い室内でDiggy-MO'さんが歌い続けています。
その歌唱の最中、Diggy-MO'さんの近くに現れるアイテムが確認できます。
MVに頻繁に登場するアイテムの名前は「ニュートンのゆりかご」。
教科書などにも登場することでお馴染みのアイテムとなっています。
おそらく、一度は見たことのある方も多いのではないでしょうか?
「ニュートンのゆりかご」はインテリアとして部屋に飾られることも多いアイテムです。
ただし本来の用途は異なり、物理の実演のために用いられる装置となっています。
外側の1つの球を引いて離した場合、玉は内側の近接した玉にぶつかり、静止します。
すると、衝突した玉とは反対側の玉が同じ速さで飛んでいき、また同様に近接した玉に当たります。
そうして玉が衝突し続けることで外側の球は飛び、ある程度、衝突を繰り返すといった現象が起こります。
その現象を確認する装置として、「ニュートンのゆりかご」は用いられるアイテムとなっています。
MV中に幾度も登場する「ニュートンのゆりかご」。
おそらくは、なにかの暗示として使用されている模様です。
登場する「ニュートンのゆりかご」の意味とは?
同時に現れるいくつかのアイテム
「ニュートンのゆりかご」と一緒に、いくつかのアイテムがMVには登場します。
回転し続けるコイン。
同様に回転を続けるワイングラスと卵。
砂の代わりに詰まった液体がけっして落ちることのない砂時計。
それらは運動を続けるという点で「ニュートンのゆりかご」と共通しているように感じます。
Diggy-MO'さんが歌唱するなかに幾度も挿入されるアイテムの映像。
テクニカルなラップの最中に差しこまれていることで、非常に興味を誘うものになっています。
アイテムは「時間」を表している?
MVに登場する「ニュートンのゆりかご」といくつかのアイテム。
それらのアイテムはMV中において回転を続け、無限とも感じられる運動を継続しています。
その運動を鑑みるかぎり、表しているのは「永遠」という概念であるように感じられます。
しかし、MVの終盤において、アイテムには変化が訪れるのです。
MVの4分20秒付近をご覧いただければお分かりになるかもしれません。
回転していたワイングラスが落下し、膨らんでいた風船が割れています。
その風景に「永遠」は感じられません。
感じられるのは「停止」であり、「有限」であるように思います。
「ニュートンのゆりかご」は運動量保存の法則と力学的エネルギー保存の法則を示すアイテム。
その運動を実際に見ると永遠に玉は衝突し続けるように見えますが、実は異なります。
空気抵抗や音などで玉のエネルギーは失われ、いずれ玉の運動は停止するのです。
つまりは「ニュートンのゆりかご」こそ「停止」や「有限」を表しているアイテムなのだと感じられます。
おそらく、このMVにおいて伝えたかったのは時間の有限性ではないでしょうか。
人生は有限であり、永遠には続かない。
だからこそ一生懸命に生きる必要があり、一生懸命に生きる義務がある。
このMVからは、そうした信条が伝わりました。
「GOD SONG」というタイトルと相まって、非常に哲学的なMVだと感じました。
まとめ
「GOD SONG」は壮大な1曲!
Diggy-MO'さんの「GOD SONG」をご紹介しました。
Diggy-MO'さんのラップスキルが詰めこまれた、非常に壮大な1曲となっています。
また「ニュートンのゆりかご」が用いられたMVは哲学的であるとも感じられました。
最後に、Diggy-MO'さんのソロデビューシングルをご紹介して終わります。
Diggy-MO'さんの歴史が知れる1曲でもありますよ!
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