よくよく考えるとシンデレラの物語も12時になってしまえばお姫様ではなくなってしまうのですから、確かに仮契約のお姫様ということになります。

ここは芸能界、アイドルという仕事とシンデレラの物語をうまく重ねた比喩の部分でしょう。

アイドル界や芸能界においては「期限までに結果を出さなければ契約解除」ということも多いでしょうし、シンデレラの物語も12時までという期限がつけられていますね。

アピールして本契約をして、本物のアイドルになれるか?という部分、そしてシンデレラの場合は仮契約のお姫様という姿を借りて王子様と近づくことで本物のお姫様になれるのか?という部分が重なるんですね。

特にこの曲に関してはメジャーデビュー1枚目ということもあるので、メジャーデビュー1枚目の曲で何枚売れなくては…という部分も意識して書かれているのでしょう。

ちょっぴり自虐的でブラックなジョークソングですが、ある意味で開き直ったかのような明るさ・ポップさがかえって私立恵比寿中学らしいのかもしれません。

結果的に仮契約で終わる?

結果的にどの様な終わり方をしてしまうのか?この歌の最後はこんな歌詞で終わっています。

「うーん、まだまだだな!はい、お疲れちゃーん!」
「そんな―…」

出典: 仮契約のシンデレラ/作詞:杉山勝彦 作曲:杉山勝彦

この部分もセリフで終わっていますが、この前者のセリフは契約者という立ち位置のセリフでしょう。「そんなー…」の部分は全員で歌っているということもあり、契約をとれなかったアイドルの心の声というところでしょう。

散々アピールした結果、契約はとれずに終了してしまっているので結果的に「仮契約」のままで終わってしまっています。

もちろん歌の通り私立恵比寿中学自体引退になったりという事実はありませんが、そんなことを何回も繰り返してきているからこそのこの歌なんだと思います。

最近のアイドルの歌詞では飾った歌詞よりもこういった本音の歌詞がウケやすい流れもあります。

なので、あくまで私立恵比寿中学自身だけではなく、今頑張って活動しているアイドルや歌手の心の声を歌った歌でもあるのでしょう。

「仮契約のシンデレラ」は芸能界あるある!?

【仮契約のシンデレラ/私立恵比寿中学】なんで仮契約なの?!気になる真相を徹底解剖♪の画像

歌詞の解釈をまとめてみると、つまりこの歌詞は「芸能界あるある」、芸能界ならではの歌詞をシンデレラに置き換えて歌ったものでしょう。

私立恵比寿中学だけでなくとも、どんな歌手でも結果を出せなければそこでお姫様として、芸能界でキラキラ輝くトップスターからは落ちてしまいます。

せっかくチャンスをもらってもその結果を出すまでの期限がシンデレラで言うところの0時と重なっているのでしょう。

「仮契約のシンデレラ」まとめ

【仮契約のシンデレラ/私立恵比寿中学】なんで仮契約なの?!気になる真相を徹底解剖♪の画像

今回は「仮契約のシンデレラ」の歌詞の解釈を紹介しました。ある意味で切ない歌詞ですが、これがアイドルの実情というところかもしれませんね。

私立恵比寿中学は見事本契約のステージへと進んで精力的な活動を見せてくれましたが、実際にこの曲のような悩みを抱えている人たちもたくさんいるのでしょう。

インディーズの世界にも沢山の素晴らしいアーティストやアイドルがいますが、仮契約ではなく本契約になれる様にこの歌の様に奮闘してほしいですね。

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