こんなに好きなことは(好きだってことは…わわわ!)
内緒なの

出典: Daydream café/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫

同曲はココア目線とも、チノ目線ともとれます。

となると、2人の気持ちは似通ったところがあると考察できますね。

本当はお互いに思うところがあっても、どこか素直になれない

ココアはもっと妹(チノ)に頼ってほしい。

そしてチノはチノで素直に愛情表現が出来ない。

つまり本当のところは2人はお互いに愛情を持っているのでしょう。

これはアニメの内容からも明らかです。

和やかに過ごす2人ですが、さらなるドキドキやときめきを求めている。

とりわけ2人でいればさらに楽しいことが起きることを分かっているのです。

もっと近づきたい、もっと楽しいことをしたい。

しかしそう思っても、それが時にうまく表現できずにいます。

内緒にしたいこととは、こんな複雑な心境でしょう。

内緒の理由

いつもぴょんぴょん可能!
楽しさ求めて もうちょっとはじけちゃえ(ぴょんぴょんと)
一緒なら素敵だーい!
君に言わせたいから(言いなさい)

出典: Daydream café/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫

この心境はまるで恋心を抱く少女のようです。

想いを馳せる相手に中々本心が言えないのと同じですね。

ではこの歌詞において本心を内緒にするのは何故でしょうか。

考えられるのは3パターン。

1つは「恥ずかしさ」があるからです。

とりわけチノはシャイな性格なのでそれもうなずけます。

そして2つめは「臆病」だから。

まるでうさぎのような2人の少女。

実はうさぎは繊細で臆病な生き物として知られます。

そんなうさぎ特有の性格がキャラクターに反映されていると考えることも出来ますね。

本心を全てさらけ出すのが怖い、ためらわれるから内緒にするのかもしれません。

最後は「優位に立ちたい」から。

これは歌詞でも少し触れています。

あえてつんつんすることで好きな相手からのアプローチを待つという方法です。

本心を胸に秘める理由はこのように色々考えられます。

どの理由が正しかは分かりません。

もしくは全てが正しいかもしれませんね。

いずれにしても、少女2人の繊細な心の機微が描かれているといえます。

「ごちうさ」の世界観

不思議の国のアリスを思わせる表現

Petit Rabbit's【Daydream café】歌詞の意味を解釈!どうして内緒にしたいの?の画像

扉開けたとたん 見知らぬ世界へと
(そんなのないよ) ありえない
それがありえるかも ミルク色の異次元
(コーヒーカップ) 覗いたら

出典: Daydream café/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫

この歌詞を見ると、どこか不思議の国のアリスが連想されます

うさぎがテーマのアニメということで、ここは意識しているところでしょう。

ちなみにアニメの舞台は小さな喫茶店

主人公のチノは最初、そこへ迷い込むようにやってきます。

こういった設定もアリスの世界観とリンクしますね。

「ごちうさ」は喫茶店で営まれる平和な日常を描いた物語です。

しかし、どこかふわふわとした夢のようなオーラも感じ取れます。

この歌詞にもあるように、ちょっとした異世界なのです。

夢のように穏やかで楽しい日常

日常の中にも 不思議の交差点
(それならあるね) ありえるん
ありえない角度に 切り分けたケーキが
(さすらいウサギ) 呼んじゃったよ

出典: Daydream café/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫

アリスを連想させることで、白昼夢のようなオーラを纏う「ごちうさ」

ここで描かれるのは「夢のような日常」です。

まるで夢を見ているかのように、ドキドキワクワクがある日常。

チノの頭に乗っているうさぎから声が聞こえるといった不思議な設定もあります。

これについて詳細は明らかになっていません。

しかしこれもまた、不思議さを助長する設定の1つといえるでしょう。

普通のようで普通でないストーリーです。

歌詞を見ていても不思議なことが当たり前に起こる、といった表現があります。

またココやチノだけでなく、その他のキャラクター達も個性豊かです。

まるで全員がうさぎ、全員がアリスのよう。

色々なキャラクターとの関わりの中で、楽しい日常は紡がれていきます。

OPでは流れない2番以降の歌詞

キミとの関係

私も私と驚きました
なんで?なんで?しゃべるウサ?(まじ!)
困りました(熱い) お茶を飲んで(そうだ)
ついに(見つけたよ君への)
君との運命
(いいよね夢 恋の夢 初めてのときめき?)

出典: Daydream café/作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫

アニメのOPで流れるのは、同曲の1番のみです。

しかし【Daydream café】には2番以降も存在します

これはCD購入者にのみ知ることが出来る部分です。

後半の歌詞を見ていきましょう。

歌詞には「キミ」という存在が頻繁に登場するようになります。

これは一体だれを指す言葉なのでしょうか。

先ほどもご紹介した通り、この楽曲自体が誰の目線で描かれているのかは不明です。

歌っているのは5人のキャラクター。

つまりどのキャラクターの目線で歌われているのかは聴き手の判断にゆだねられます。

どのキャラクターにも共通する歌詞、という解釈が一番近いかもしれません。

となるとキミの存在も非常にあいまいです。

キミはキャラクターの中の誰かだと捉えてもいいでしょう。

はたまた聴き手こそがキミだと捉えてもいいでしょう。