告白の時「嬉しい。」
と呟き泣いていたね
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
付き合い始めた時、おそらく彼女も彼のことが好きでした。
また、意外な告白だったとしても彼女が必要とされていることに対して涙を流すほど喜んだのです。
そんな彼女が出ていかなければならなかったからには余程の理由があったのでしょう。
何度も 何度も
探しても見つからないシャツ
怪訝そうな顔の「これじゃない?」が恋しい
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
自分のシャツがなかなかみつからない彼。
「おいおい」という顔もしながら差し出す彼女。
全然別の所にしまってあったのでしょうか。
このエピソードからも彼女はしっかりした人である可能性が高いですね。
彼の方は洋服をどこにしまったのかも管理できない大雑把な人のようです。
でもこれ一緒に住んでいるとよく見かける光景のような気もします。
それだけにリアリティーがありますね。
男女逆になる場合もあるでしょう。
あんまり頻繁に起こると深刻なダメージになる場合もあるかもしれません。
探しものが出てこない側の人は注意が必要です。
出てこないものはしょうがないのです、そのあとのフォローが大事ではないでしょうか。
急いでいると「あった、あった」なんて言って走って行ってしまったりして。
涙の理由が知りたい
何故別れなければならなかったのか?
さよならの理由も探した
答えはここにはない
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
彼の側から見ると、別れなければならない理由がわからないのです。
この部屋でじっと考えていても理解できそうもないようですね。
彼にとっては突然の別れだったのかもしれません。
何をみて 何を知ってた?
同じ未来を見つめてた?
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
彼女のことを本気で愛していた彼。
好きすぎて相手のことが見えなくなっていたのでしょうか。
彼女のことを知っていないと感じていますね。
それは彼自身の中に本来の彼女とは違う彼女のイメージを作り上げてしまったのかもしれません。
そうだとしたら、彼女は辛かったでしょう。
彼の期待する彼女を演じなければならなかったはずですから。
そして、同じ未来を見つめていたかもしれませんが、それも重荷に感じてしまう場合があります。
当然に二人で幸せに暮らすものだと思っている彼に対し、このままではいけないと感じてしまった彼女。
何故いけなかったのでしょうか?
大事なものを見失ってしまった
それなのにさ
大切なもの見失って
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
彼女はきっと辛いのを我慢していました。
そのことに気がつかなかった彼。
いつしか彼自身の幸せばかり考えてしまったのではないでしょうか。
相手が見えていない。
つまり彼女の変化に気がつかなかったのです。
愛しているのにどうしてとなりそうですが、これには理由があります。
愛してるのも、好きなのも本人の感情です。
相手のことがまるで見えなくても、本人の感情には影響がありません。
そして本人の感情だったはずの愛が一人歩きを始めることがあります。
「愛がね、愛してた。」のタイトルはそのような意味でつけられたのではないでしょうか。
どんなに一緒に居たって
分からないことだらけで
出典: 愛がね、愛してた。/作詞:坂詰美紗子 作曲:坂詰美紗子
そうなのです!
分からなかった、つまり理解者とはなれなかったのです。
一生を添い遂げるパートナーになる為には、この「理解すること」が不可欠のように思います。
それは長い時間一緒に居たからできるというものではないのでしょう。