癒しの歌姫
ガールズグループ Especia(エスペシア)で活動していたミア・ナシメントさん。
今回ご紹介するのは2018年11月に「MIA」名義でユニバーサルミュージックジャパンからデジタルリリースされた1st Single。
その名も「明日から」です。
自分が大切に思うものへの愛し方がわからずに自信を失ってしまっているときでも、自分の弱さと向き合いそれを認めてあげよう。
そして今日は少し休んでまた明日から進みだそうというストレートな歌詞が何かに迷い、立ち止まっている人の心を癒してくれる。
そんな一曲に仕上がっています。
後ほどMVも紹介しますが、彼女の素敵な笑顔にとっても癒されますよ。
MVをチェック!
都会の晴れた空の下で...
都会の建物のルーフで冬の晴れた空の下で気持ちよさそうに歌っているMIAさん。
Aメロの歌詞こそ少し落ち込み気味な主人公の心情を歌っていますが、乾いた空から差す温かい日差しと着ているニットの服、そして何よりMIAさんの笑顔が心を温かくしてくれます。
バックの景色から推測すると時刻はまだ早朝。
夜ずっと思い悩んでいた。
でも朝になってようやく吹っ切れてまた笑顔が自分の顔に戻ってきた。そんな描写に見えます。
MIAさんが歌いながら、心地よいスローテンポな曲のリズムに乗って体をフラフラと揺らします。
それと一緒にイヤリングのアクセサリーがふわりふわりと優しく動いているシーン。
そんなさりげない一瞬も、何ともいえずフェミニンな温もりを感じて心が癒されます。
サビの歌声や表情からは現実への戸惑いや過去への後悔を振り切り一歩進んで、さあ明日からまた頑張ろうという気持ちが伺えます。
歌詞を解説!
間違ってしまった過去
それでは早速Aメロの歌詞からみていきましょう。
肌寒い風たちが
頬に突き刺さり 通り過ぎていく
胸を張れなくて 靴ばかり見つめて
もうすでに動き出している 街中が輝いてみえて
何に戸惑っているかすらわからない
出典: 明日から/作詞:MIRAI 作曲:Yuria Sonnodo, Renato Iwai
主人公が何かに躓き落ち込んでいる描写から始まります。
「肌寒い風」とありますので、季節は冬ですね。
痛いほどに冷たい風を避ける術もなく、ただ力なく下ばかり向いている主人公。
そんな欝々とした状態とは裏腹に、人々が動き出し街はどんどん賑やかになっていく。
目に映る“向こう側”はあんなに輝いてみえるのに、それとは対照的に自分は一人孤独に落ち込んだまま。
何がそうさせているのかもわからない。
とぼとぼと俯きながら歩く主人公。
ここでの「街中が輝いてみえる」という歌詞は、他の人は元気に過ごしている時に自分はそれを羨ましく思いながら少し妬ましく、そして孤独を感じているということになると思います。
そしてその理由もまだよくわからない。
そんな自分が嫌い。
繊細な描写に心が抉られます。
Bメロはこちら
つらいけれど…
どこをやり直せば さよならなんだって
なにか間違ってた
愛し方すべて間違えてた
出典: 明日から/作詞:MIRAI 作曲:Yuria Sonnodo, Renato Iwai
続いてBメロです。
B主人公が過去を振り返り、自分が何かを間違えていたことに気づきます。
ただそれが何かというと…結論として彼女が出したその答えは、なかなか軽いものではないようです。
ここでの「愛し方」は自分に対する愛し方とも捉えられますし、自分が大切に思っている人、ものに対しての愛とも捉えられます。
何が正しくて、何が間違っていたのか…
今となってはもしかしてわからないかもしれません。
ですがそれに気づいたことで、かかっていた靄が晴れていきます。
彼女は、前を向く決意をします。