大御所バンド、スピッツ

1991年メジャーデビューしたロックバンドです

スピッツは「フェイクファー」のせいで解散しかけた?!名作アルバムに隠された裏話と収録曲を紹介!の画像

日本を代表するロックバンドスピッツは、1987年に結成されました。

ボーカル、ギターの草野マサムネ(くさの まさむね)、ギターの三輪テツヤ(みわ てつや)、ベースの田村明浩(たむら あきひろ)、ドラムの崎山龍男(さきやま たつお)の4人編成です。

4人はそろって、1967年生まれですから、現在、50歳です!

メンバーたちのルックスで50歳って、ちょっと信じられない感じです。

結成当時からスピッツメンバーは変わりなく、結成して、今年、2017年、30周年を迎えました

当時、1980年代から1990年代は、めちゃくちゃ盛り上がっていたバンドのブームでした。

若者たちは、こぞって楽器を買い、演奏し、バンドを組みました。

バンドブームで、たくさんのロックバンドがデビューしました。

ひとつの社会現象となっていました。

パンクロックやハードロック、ヘビイメタルといったロックがカテゴライズされて結成され、メジャーデビューせずに活動するインディーズバンドといった、いろんな種類のバンドが全国で活動していました。

自主制作からインディーズといったことばが普及したころです。

パンクバンドやビートパンクバンドなどのバンドがメジャーデビューしたり、全盛期でした。

結成時のスピッツは、ビートバンドのカラーが強く、当時、バンドブームの中心にいたブルーハーツやジュンスカイウオーカーズといったタテノリのビート色の強いロックバンドでした。

1990年にスピッツは、インディーズから「ヒバリのこころ」をリリースし、じょじょに評判になっていきます。

そしてついに、1991年、アルバム「スピッツ」でメジャーデビュー。

デビューした当時のスピッツは、ビートパンクといった面影を潜め、ニューウエーブといった形容をされ、ポップなバンドという風情で人気がありました。

凄腕のプロデューサー、笹路正徳(ささじ まさのり)のプロデュースで、シングル7枚目のシングル「君が思い出になる前に」が、オリコンチャート入りを果たしました。

その後、「空も飛べるはず」「青い車」「スパイダー」「ロビンソン」とたてつづけに名曲を発表しました。

特に、1996年、フジテレビ「白線流し」の主題歌に「空も飛べるはず」が抜擢されて、ロングセラーとなり、スピッツの名前は全国区となりました。

14枚目のシングル「渚」でオリコンチャート1位を獲得し、バンド、スピッツの人気と実力は揺るぎないものとなりました。

デビュー10周年を迎えた年にリリースした「スカーレット」も前作に次いでオリコンチャート1位を獲得しました。

バンドとして乗りに乗っている時期ですね。

8枚目のアルバム「フェイクファー」

バンド解散の危機があった?

スピッツは「フェイクファー」のせいで解散しかけた?!名作アルバムに隠された裏話と収録曲を紹介!の画像

「フェイクファー」以前は、プロデュースに笹路正徳、土方隆行といった名プロデューサーを迎え、シングル曲をヒットさせてきました

そして、7枚目のアルバム「インディゴ地平線」を最後に笹路正徳のプロデュースから離れます。

そして、8枚目のオリジナルアルバム「フェイクファー」です。

このアルバムでは、スピッツ自らプロデュースをしました。

「フェイクファー」の収録曲

名曲揃い

エトランゼ
センチメンタル
冷たい頬
運命の人
仲良し

スーパーノヴァ
ただ春を待つ
謝謝!
ウィリー
スカーレット
フェイクファー

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%84/dp/B00006HBF5

「フェイクファー」は12曲入りのアルバムです。

どの曲も名曲ばかりのアルバムです。

シングル「スカーレット」は、アルバムバージョンとして収録されました。

 オリコンアルバムチャート1位を獲得しましたが、一番、悩んでいたころだったとインタビューで草野マサムネが答えています。

では、なぜ解散の危機?

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スピッツのバンドの信条として、ベストアルバムを出すときには、解散をするときだと公言していました。

「フェイクファー」のつぎのアルバムは「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」でした。

なぜ、ベストアルバムを出したのでしょうか。

解散するつもりだったのでしょうか?

そうではなく、このベスト盤の発売は、スピッツのメンバーの承諾もなく、レコード会社が勝手にリリースしたアルバムです。

メンバーの意思に反してリリースされてしまいましたが、結局、230万枚といったミリオンセラーになりましたが、無断で発売されたことに、怒りと悲しみ、裏切りでいっぱいだったそうです。

なので、「フェイクファー」をもって、スピッツは「本当に解散しよう」とまで考えていたそうです

解散するかもしれないという噂が飛び交ったのかもしれません。

バンド結成したときは、パンクの要素の強いバンドであったのに、世間では、良質のポップソングのバンドと評価を受け、悩んでいた時期であったようです。

そして、9枚目のアルバム「ハヤブサ」をリリースします。

このアルバムは、草野たちと同世代の石田小吉(石田ショーキチ)にプロデューサーとして迎え、ロックバンド、スピッツが全面に出たアルバムです。

「フェイクファー」でスピッツを終わりにしようと悩みながら、ニューアルバムに挑戦したメンバーは、ひとつ壁を壊し、突き抜けたのかもしれません。

まとめ

ニューアルバム「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」発売

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そして、ついに、デビュー30年を迎え、メンバーの意思による、ベストアルバムのボックスが発売になりました。

デビューシングル「ヒバリのこころ」から2016年発売の45枚目のシングル「みなと」まで発売されたシングル45曲のすべてを網羅したファン垂涎もののベストアルバムです。

これで、解散となるのでしょうか?

そんな話は出ていないようですし、新たな活動もはじめています。

同時にアナログ6枚組アナログ盤も完全受注で発売されます。

アナログ盤は、バンドブームのころに活動していた夢かもしれません。

デビューして30年活動し、メンバーも変わることなく、マイペースにバンド活動をつづけ、アルバムも出し、瑞々しい楽曲の数々をリリースして続けてくれることがファンにとってはうれしいことですね。

名曲「ロビンソン」聴きたくなってきました。