ここでは1つ目の時代背景を感じられる部分があります。

みなさんは気づいていますか?

それは「缶ジュース」です。

そんなの珍しくないと思われたでしょうか?

1997年ごろはまだペットボトルの飲み物が少ない時代でした。

自動販売機でもコンビニでも、飲み物の主流は缶だったのです。

きっと運転席と助手席の間にドリンクホルダーがあるのでしょう。

その缶ジュースを見るだけで舞い上がってしまいます。

2人で買ったもの、それを彼が手にしたらなら、またキュンとしてしまう…。

特別なことはいらないのですね。

彼からは1秒だって目が離せません。

そして主人公には外の景色は目に入っていないようです。

抑えきれない気持ち

とっても 大スキよ。ダーリン
I like you ダーリン
あ・い・し・て・る。ダーリン
I love you ダーリン

出典: 大スキ!/作曲:岡本真夜 作詞:岡本真夜

ここはサビの部分で、曲の冒頭と同じく「とっても」は6回繰り返されます。

さらに3行目の「あ・い」の部分はなんと12回!

歌詞を見てわかるように、好きすぎる気持ちが溢れ出しています

きっとものすごくHappyで、ドキドキが止まらないのでしょう。

初々しい恋をする主人公はとってもかわいくて素直な性格なのだと想像してしまいます。

こんなに真っ直ぐ気持ちを伝えてくれる主人公に対して、彼はどう思っているのでしょう。

彼もまた同じ気持ちでいてくれているはずです。

インスタントカメラで想い出を

写真いっぱい撮ったね
「今すぐ見たいよぉ」

出典: 大スキ!/作曲:岡本真夜 作詞:岡本真夜

まだ始まったばかりの恋。

想い出をたくさん作っていきたいですね!

そしてここにも時代背景を感じることができます。

当時は携帯電話も持っている人はまだ少ない時代でした。

携帯電話を持っていてもカメラ機能なんてついていません。

きっとインスタントカメラなどを使っていたことが想像できます。

このインスタントカメラだからこそ、彼との大切な時間を作るための口実が…。

その口実は次の歌詞の中に隠されています。

かわいい口実

夕焼けの帰り道 予定変更
スピード写真に寄り道
「1時間後です。」(OK)
あと 1時間 ドライブ
ごめんね ほんとは
もう少し 一緒にいたかったんだ

出典: 大スキ!/作曲:岡本真夜 作詞:岡本真夜

1分、1秒でも長く彼といたい!

そんな気持ちが伝わってきます。

きっとすぐに写真が見たいというのも本当のこと。

けれど、それよりもたくさん一緒に居たいという気持ちの方が強いようです。

そして3つ目の時代背景として写真の現像。それが1時間かかるというところですね。

現代であれば、わざわざ現像しなくてもスマホで撮って、すぐに見られるし共有もできます。

「撮った写真をすぐに見たい」という口実は、インスタントカメラだったこの時代だからこそ有効だったのでしょう。

大切な想い出

はじめて撮った写真は
なんだか ちょっと くすぐったい
でも顔が にやけてきちゃう

出典: 大スキ!/作曲:岡本真夜 作詞:岡本真夜

大切な想い出の1枚目

恥ずかしいけど、嬉しくて…。

きっと主人公の顔を見れば、その幸せな気持ちがすぐに伝わってくるでしょう。

今日の終わり…次のデートは?

もうすぐで さよならだね
今日ね すごくね むちゃくちゃ
楽しかった
ありがと。ダーリン

出典: 大スキ!/作曲:岡本真夜 作詞:岡本真夜