リリース情報
上原あずみのデビューシングル
【青い青いこの地球に】は2001年10月31日にリリースとなりました。
同曲は上原あずみのデビューシングルでもあります。
無名の新人でありながら、同曲ではオリコン9位を獲得。
CDは10万枚以上の売り上げを獲得しました。
キャッチーなサビが印象的な同曲。
メロディが非常に覚えやすいのが特徴です。
さらにプロモーションCMのオンエアにより、一躍話題となりました。
同曲はこのように上原あずみの代表曲ともいえる存在です。
そのためその後も複数のアルバムに収録されました。
同シングルには、Long Ver.Remixやインストゥルメンタルの同曲も収録されています。
TVアニメ「名探偵コナン」のエンディングに起用
【青い青いこの地球に】はTVアニメ「名探偵コナン」のED曲でもあります。
エンディングとして放送されたのは2001年8月27日から2002年1月21日。
約半年の間、エンディングとして抜擢されていました。
同曲は上原あずみの女性らしい歌声で歌い上げられます。
歌詞も女性の視点で描かれているのが特徴です。
蘭視点での楽曲としても、解釈が可能です。
そしてPVでは蘭と対になるようにコナン(新一)が登場します。
つまり2人の関係を描いた曲としても、捉えることが可能です。
蘭とコナンの関係は、物語の本筋のストーリーでもあります。
同曲は2人の関係をどのように描いているのでしょうか。
そして2人は結ばれるのか。
早速、歌詞の内容を見ていきましょう。
曲の概要
女性視点での歌詞
刺激的な日常を 待っていたけど きっと
目の前に在るスベテが 大切なモノなんだね
出典: 青い青いこの地球に/作詞:上原あずみ/AZUKI七 作曲:大野愛果
歌詞を見ると、主人公の性別を断定できる言葉はありません。
しかし歌っているのは上原あずみという女性シンガー。
そしてコナンのPVにも蘭が多く登場しています。
このことから、同曲は女性視点で描かれていると考えるのが自然でしょう。
もっといえば、蘭の心情を表している楽曲ともとれますね。
冒頭の歌詞を見ていきます。
冒頭では、主人公の女性は何かに気付いたようです。
それは「今身の回りにあるものの重要さ」。
なぜ彼女はそんなことに気付いたのでしょうか。
察するに、彼女は何かを失ったのかもしれません。
それが何なのかはこの時点では分かりません。
元々はワクワクするような日常を求めてた彼女。
そこから何か考え方が変わるような出来事があったことは確かでしょう。
彼女は本来の考え方が無いものねだりだと気づいたのです。
人は失って初めて、当たり前にあるものの重要さが身に沁みます。
確認するような彼女の語り口からも、そんな心情が見て取れますね。
どこか悲し気な、出だしの歌詞でした。
物足りない主人公
失うこと怖がるなんて…私達まだ何も手に入れてない
出典: 青い青いこの地球に/作詞:上原あずみ/AZUKI七 作曲:大野愛果
案の定、次のフレーズでは「喪失」という趣旨の言葉が登場します。
本来の彼女は、今ある状態よりもより刺激的な生活を望んでいました。
それは平穏な毎日がいかに重要かを、かえりみていなかったからでしょう。
しかしいざ喪失が目の前に突き付けられたとき、彼女は怯えてしまいました。
歌詞を見ると、自分でもそれが信じられないような様子ですね。
しかもその後の歌詞では、「自分たちは何も得ていない」と表現。
つまり何かを手放すには早すぎる、といったような趣旨でしょうか。
いずれにしても、彼女は何かに抵抗しています。
そしてここで初めて、「私たち」という表現が登場。
つまりこの問題が彼女1人のことではないことが分かりますね。
ではこのもう1人の存在は、一体誰なのでしょうか。
流れからすると、新一つまり恋人の男性と考えるのが自然です。
この説でいくと、「恋人同士の2人から何かが奪われた」ということになります。
サビ
地球への憧憬
Oh, yeah~~~~ 青い青いこの地球に 限りない未来重ね
(you)can make me free このまま鼓動 感じてたい
Oh, yeah~~~~ この気持ち舞い上がれ 空と海 焼き付けて
強い力で 君に抱かれ 飛び出したい
出典: 青い青いこの地球に/作詞:上原あずみ/AZUKI七 作曲:大野愛果