ギタークロスとは
ギタークロスとは、名前の通り「ギターのメンテナンスに使用するクロス(柔らかい布)」のことです。
「ポリッシングクロス」や「クリーニングクロス」とよばれることもあります。
ギタークロスは非常に柔らかい素材でできているため、楽器の表面を傷つけずに汚れを拭きとるのに役立ちます。
もしかすると「ギターが多少汚れていても気にならない程度だから大丈夫」という人もいるかもしれません。
しかし、実はギターにも音にも悪影響があることを覚えておきましょう!
目につきにくいホコリや塵であってもギターの音が吸収される原因になるのです。
そのために、せっかくの音色やサウンドもこもってしまうことになるのでメンテナンスは欠かせません。
ギターを楽しむ人なら必ず1枚はもっておきたいメンテナンスのアイテムです。
ギタークロスの種類
ギタークロスと一言に表現しても実はいくつか種類があります。
こちらでは、その種類について特徴とあわせてご紹介しましょう。
コットンクロス
天然素材の綿製クロスのこと。
マイクロファイバー製のクロスがポピュラーになる前にメンテナンスには欠かせないアイテムとして用いられていきました。
特徴は液体の吸収に優れているため、ワックスやポリッシュ、オイルなどを用いるメンテナンスに適しています。
マイクロファイバー
人工線維でつくられたクロスのこと。
特徴としては、きめが細かくて生地が非常に柔らかい点です。
楽器やメンテナンスの初心者であっても、楽器の塗膜を傷つけることなく汚れをふき取ることができます。
セーム革
鹿のキョンセーム革を用いてつくられた高級素材のクロスのこと。
髪の毛の15万分の1(0.0000015mm程度)という極細の繊維をもつため、柔らかさに富んだ素材です。
特徴は、わずかな油脂を含むために楽器が傷つきにくく、指紋などの汚れを丁寧に落とすのに適している点。
シリコンクロス
クロスの素材に関係なく、生地にシリコンを含ませたクロスのこと。
特徴は、フレットやブリッジなどの金属パーツのメンテナンスに適していますが、楽器に傷をつけやすい点。
使用時に十分な配慮が必要なため、取扱いずらく現在はあまり見かけなくなっている種類です。
クロスの形状
ギタークロスの形状には主に2種類あります。
その特徴を簡単にご紹介しましょう。
ハンカチタイプ(四角の布状)
正方形または長方形のハンカチ形状のタイプ。
革製品の場合は、天然素材ゆえの不定型なかたちに仕上がっています。
ポリッシュなど他のメンテナンス用品と組み合わせて用いる時にも重宝するタイプです。