10位:遠恋/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「遠恋」は2006年にリリースされたRADWIMPS4thアルバムRADWIMPS 4~おかずのごはん~』に収録されている楽曲です。

RADWIMPS楽曲はそのほとんどをボーカルの野田洋次郎が作詞・作曲しており、それらの作品は彼の経験をもとに作られてきました。

ただこの「遠恋」については、4枚目のアルバムにして初めて“フィクション”として作られた楽曲で、野田洋次郎のイマジネーションが生かされた作品となっています。

歌詞から情景を思い浮かべやすく、まさに遠恋をしている恋人同士は思わずうなずいてしまう部分も多いのでは?

遠恋
RADWIMPS
EMI Records Japan
販売価格 ¥250(2018年1月8日9時9分時点の価格)

この歌詞にグッとくる!

憎んだこの二人の距離がいつしかこの二人の想いを
ずんぐりむっくり育ててくれた
見えるものにすがるこの日々よ 見えない君に救われる僕を
何て言って笑ってくれたっていいよ
隣りにいたらこの尊さも失ってしまうなら
いっそ僕はこの距離と君と三人でいいよ

出典: 遠恋/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

ここで名言!としたいのは“いっそ僕はこの距離と君と三人でいいよ”という部分でしょうか。

遠恋は本当に寂しい気持ちは大きくなりますし、会いたいって言葉にすると気持ちが止まらなくなるからこそ、会いたいって言えなかったりと忍耐力がとても必要です。

しかしこの距離を越えてお互いを信頼し合えたら、2人を隔てる距離にすら感謝したくなるものなんですよね。

9位:有心論/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

2006年にリリースされたRADWIMPSの通算7作目となるシングル作品です。

タイトルの「有心論」は、17世紀初頭にイギリスの哲学者ラルフ=カドワースが唱え始めた“有神論”をもじったものだと言います。

有神論は読んで字のごとく“神の存在が有ると信じる”思想のことです。

野田洋次郎自身は“神の存在は信じられないが自分の心は信じられる”ということでこのタイトルにしたのだとか。

彼の世界観には本当に独特の柱があって、彼自身が1つの哲学という気がしますね。

有心論
RADWIMPS
EMI MUSIC JAPAN INC.
販売価格 ¥500(2018年1月8日9時9分時点の価格)

この歌詞にグッとくる!

君があまりにも綺麗に泣くから 僕は思わず横で笑ったよ
すると君もつられて笑うから 僕は嬉しくて 泣く 泣く

出典: 有心論/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろう?
だから君に会えないと僕は 隅っこを探して泣く 泣く

出典: 有心論/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

RADWINPSの楽曲の中には、悲しみの中で笑ったり喜びの中で泣いたりといったフレーズが何度か登場します。

この「有心論」にもそんなフレーズがあり、今回上記にご紹介しています。

君の泣き顔で笑った僕は、君が笑ったことが嬉しくてつい涙をこぼしてしまいます。

君は誰よりも人の心を美しくしてくれる人で、僕に心を教えてくれた人といったニュアンスのことが描かれるこの楽曲。

自分の喜びだけでなく、大切な人や他者のために涙を流せるようになったら、それは確かに“心が有る”ことを自覚させてくれそうですよね。

1つ1つの言葉が丁寧で心に響きます。

8位:会心の一撃/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

2013年にリリースされた通算7枚目のアルバム『×と○と罪と』に収録されている楽曲で、アルバムリリースに先駆けて配信された楽曲でもあります。

アルバムの中で突き抜けた楽曲をと意識して作られた作品だそうで、確かに「会心の一撃」は聴いている人間の心にまっすぐクリティカルヒットを与えてくれます

アルバム『×と○と罪と』は3.11を挟んでリリースされたこともあり、RADWIMPSのバンドとしてのスタンスや幅がこれまでとは異なるようになったとも評されています。

会心の一撃
RADWIMPS
Universal Music LLC
販売価格 ¥250(2018年1月8日9時10分時点の価格)

この歌詞にグッとくる!

自分で自分予測変換 説明書などなしで充分だって
じゃあどこのページに書いてあった?
その「しょうがないだろう だってしょうがないだろう」

出典: 会心の一撃/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「会心の一撃」は誰か自分が打ち破りたい敵に対して使われる攻撃のように思えます。

しかしこの楽曲で歌われているのは、きっと自分を打ち破るための会心の一撃を“自分に”くらわせろ!と言っているように感じます。

自分のことを諦めたりすると、どんなに不満があってもどんなに希望を持っていても現状が変わることはありません。

自分にしょうがないと言っている“自分自身”を会心の一撃で突破してほしいと励ましてくれているように思えます。