中華街といえば、美味しい中国料理。
料理店に入った主人公は食べ物と、ジャスミン茶を頼みます。
これは、花の香りがついた花茶と呼ばれる中国茶の一種。
お湯を注ぐだけでフワッとジャスミンのいい香りがします。
苦手な人もいるかもしれませんが、クセがあまりないので中国茶の中で人気の一つです。
そんなジャスミン茶をゆっくり呑み込む主人公。
味わったこともないジャスミン茶の美味しさに感動します。
雰囲気に酔い、気分はもう異国人。今日という一日を存分に味わっているのでしょう。
異国の雰囲気で大胆に
いつもは言わないわがまま
お店にならぶ 絹のドレスを指さす
渋い顔のあなた わがままがいいたい
愛想笑いのおばさん きっと似合うわと
どこか静かな場所で 着がえてみたいのよ
出典: フライディ・チャイナタウン/作詞:荒木とよひさ 作曲:海老名泰葉
一行目に登場する「ドレス」は、中国のチャイナドレスを表しているのでしょう。
チャイナドレスは身体にフィットし、スリットも入っているので、かなりセクシー。
女性らしさを強調してくれるため、どんな女の子も一度は着てみたいと思う衣装です。
いつもは恋人にわがままは言わない主人公ですが、チャイナドレスをおねだりしています。
異国情緒溢れる中で少し大胆になっているのでしょうか。
チャイナドレスを着て、恋人と中華街を歩いてみたいのです。
自分で言い出したものの、自分に似合うか少し心配になった主人公。
静かにチャイナドレスへと着がえて、恥ずかしそうにしている様子が浮かびます。
チャイナドレスを着て街へ
It's So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
絹ずれの月あかり
It's So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
私も異国人ね
出典: フライディ・チャイナタウン/作詞:荒木とよひさ 作曲:海老名泰葉
二行目に出てくる「絹ずれ」というワードに注目してみましょう。
「絹ずれ」と検索しても、その意味は出てきません。
ただし「衣摺れ」という言葉は存在しています。
これは着物の裾が擦れ合うことや、擦れ合うことで聞こえる音のことを表しています。
今回主人公の着ている服は着物ではなくチャイナドレス。
チャイナドレスはシルク、つまり絹でできている衣装です。
そのため、「衣摺れ」と「絹」を合わせて「絹ずれ」としているのではないでしょうか。
チャイナドレスに着替えた主人公。
その格好のまま街へと繰り出し、歩くたびに絹が触れ合う音がするのです。
月の下で、チャイナドレスに着がえて中華街を歩く自分…。
主人公はまた異国人の気分で夜の中華街を恋人と朝まで楽しむのでしょう。
おわりに
中華街をとことん楽しむ歌
泰葉の楽曲【フライディ・チャイナタウン】の歌詞を解説しました。
この楽曲では、一人の女の子が中華街をとことん楽しんでいる様子が描かれています。
みなさんは中華街に行ったことはありますか?
この楽曲を聴いて「もう一度行きたい」「私も異国情緒を味わいたい」と思ったのではないでしょうか。
ぜひ観光で訪れる際には、その旅を盛り上げる楽曲として覚えておいてください!
異国情緒溢れる楽曲
久保田早紀【異邦人】
1979年にリリースされた久保田早紀の楽曲【異邦人】。
この作品もまた異国情緒溢れる名曲となっています。
当時この楽曲は2ヶ月連続で月間チャート1位を誇り、ミリオンセラーとなりました。
タイトルは正式にいうと「異邦人 -シルクロードのテーマ-」で、オリエンタルな雰囲気が魅力的。
しかし、意外と歌詞を見ると異国感はないのです。
OTOKAKEでは、この曲について記事をご紹介しています。
歌詞や異国情緒を感じさせる楽曲になった経緯なども説明しているので、ぜひご覧になってください!
【異邦人/久保田早紀】その景色はシルクロードじゃなかった?異国的な曲になった経緯が興味深い!歌詞解説 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
オリエンタルで異国情緒をそそる久保田早紀の「異邦人」。大ヒット曲誕生のいきさつを追います。プロデューサーの号令一下、ふつうの歌が大変身を遂げました。