遅咲きのミリオンセラー

「それが大事」は発売されてすぐに売れたわけではありません。

1991年の8月に大事MANブラザーズバンドの3枚目のシングルとして発売。

当時放映されていたバラエティ番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」で採用されて火がつきました。

その後はミリオンセールスを達成して、さまざまなアーティストにカバーもされています。

時代を越えて愛される曲

「それが大事」が発売された1990年代はさまざまな出来事がありました。

Jリーグ開幕、バブル崩壊、消費税増税、就職氷河期。

音楽シーンでいえば、安室奈美恵、小室ファミリー、宇多田ヒカルなど。

当時学生だった人には、ものすごく印象に残っている時代なのではないでしょうか。

そんな中、時代を越えて他のアーティストからも共感されて歌い継がれている曲。

大事MANブラザーズバンドのボーカルだった立川俊之さんが伝えたい大事なこと。

それはいったい何なのでしょうか?

歌い続けて気づいたこと

大事なこととは?

大事MANブラザーズバンドは「それが大事」以外ヒットに恵まれず、そのまま解散していきます。

しかしボーカルだった立川俊之さんは、解散後も精力的に活動を続けていきます。

その後も「それが大事」を歌い続けて見えてきた世界とは何だったのでしょうか?

立川さんはこう語っています。

「何が大事かは本人にしかわからない」

以前放送されていた「しくじり先生 俺みたいになるな!!」という番組に出演したこともある立川さん。

自暴自棄になってしまった日々や何が大事かわからなくなってしまったとも話しています。

わかってはいるからこその迷い

確かに歌詞を見ていくと背中を押してくれるようなフレーズが並べられています。

「でも人間そんなうまくいかないよ」

言葉ではわかっているけどどうしようもないことがたくさんあるんだと。

歌詞を書いて噛みしめ続けてきた本人が言うのだから納得できる気がします。

言葉にしていくよりも大切なこと。

歌詞を見ながら考えてみましょう。

あなたにとって大事なこととは?

子どもの時に親や祖父母から教わった大事なこと。

人それぞれ印象に残っている言葉って違うと思います。

あなたはどんな言葉が今も胸に残っていますか?

少し目をつぶって考えてみましょう。

思い浮かんだら目を開けて次の歌詞を読んでみてください。

負けない事
投げ出さない事
逃げ出さない事
信じ抜く事
駄⽬になりそうな時
それが⼀番⼤事

出典: それが⼤事/作詞:⽴川俊之 作曲:⽴川俊之

4つの言葉に込められた想い

昔から大切にしてきた大事なこと、思い浮かびましたか?

すぐに思い浮かんだ人も、なかなか思いつかなかった人も大丈夫です。

この曲では4つの大事なことがサビで繰り返し登場します。

誰が見ても当然大事だってことは一目瞭然の言葉たちです。

でもなぜここまで強調しているのか?

その理由を明らかにしていきましょう。