「地下神殿」とも称される「GOLD」のロケ地ですが、もちろん宗教的な意味合いはありません。
それどころかずっと実用的な、洪水を防ぐための治水施設なんです。
正式名称は「首都圏外郭放水路・調圧水槽」です。
「首都圏外郭放水路」とは、文字通り首都圏にある川から水を貯め込んで、洪水の際に江戸川に放水することを目的とします。
地下神殿のような場所は「調圧水槽」で、洪水の時だけ貯水されますが、普段は人が立ち入ることも可能です。
「GOLD」MVでも地下神殿に立ち並ぶ柱が印象的でしたが、なんと59本もあるんですよ!
地下神殿こと調圧水槽、幅78メートル、長さ177メートル、そして高さは18メートルもあるんです。
これほど広い空間ですから、立派な柱に支えられているのも当然ですね。
仮面ライダーとあのアーティストも撮影!
この地下神殿(通称)、もちろんAge Factory以外も撮影に使用しています。
たとえば、2009年には「仮面ライダーディケイド」で主人公と敵が戦う場面に採用されました。
そして2016年には、家入レオのアルバム「WE」のジャケットの背景にもなっています!
神秘的で現実離れした「地下神殿」、これからも多くのアーティストに愛されることでしょう。
「GOLD」の歌詞
続いて、Age Factory「GOLD」の歌詞を見ていきましょう。
最近の曲は、気持ちを力いっぱい吐き出すような、複雑で長い歌詞のものが多いですね。
ですが、「GOLD」の歌詞ではシンプルに、感情が率直に表現されていますよ。
輝き出した 太陽の様な夜が
輝き出した 落ちて来たんだ空が
誰かが呼んだ 本当の名を叫んだ
燃え出した脳が 翼を広げ飛んだ
I get the“GOLD”
無限より高く
子供のように無邪気に飛べばいいさ
あの時のように空へも届くはずさ
I get the“GOLD”
無限より高く
出典: GOLD/作詞:清水エイスケ 作曲:清水エイスケ
もちろん意味がありますが、「GOLD」の歌詞は直感的な内容と言えるでしょう。
詩のように、心の風景を描いていると考えたほうが良いかもしれません。
「夜」とはもちろん、人生の辛い時期を意味する言葉ですよね。
そんな時は「自分はどうしてダメなんだ……」と落ち込み、何もしたくなくなります。
でも、心の底で叫ぶものがある!大空に羽ばたきたい!!
そのような気持ちを表現しているのが「GOLD」の歌詞です。
悩まずに動け!
気持ちが落ち込んだ時、「どうにかしなければ」と思いますよね。
そして計画を立てるものの、「やっぱり無理かもしれない……」と考えてしまうかもしれません。
そんな時は、何も考えずにいきなり行動するのが一番です!
輝いた裸足のまま裸足のまま駆け出していた
輝いた少年は少年は駆け出していた
輝いた裸足のまま裸足のまま駆け出していた
輝いた私のまま私のまま駆け出せ
I get the“GOLD”
無限より高く
出典: GOLD/作詞:清水エイスケ 作曲:清水エイスケ
「GOLD」のMVに登場した、清水エイスケが演じる走る男と同じことです!
悩む暇があったら闇の中を走りましょう。そうすれば、やがて広い世界が開けてきます。
「オルタナ」呼ばわりは嫌?
Age Factoryの音楽は、「オルタナティブ・ロック」に分類されることが多いですね。
オルタナティブ・ロックとは、一言で表せば、「もう一つのロック」です。そのままですね。
具体的に言うと、ロックとは元々、反権威的な音楽ジャンルでした。「不良の音楽」とレッテルを貼られたこともあります。
ところが、1960年代にザ・ビートルズが世界的に人気を博して以降、ロックは商業主義に陥ります。
その流れに反発して「売れるロックではなく、本当のロックをやろう」と主張するのがオルタナティブ・ロックです。
でも、Age Factoryの清水エイスケは、「オルタナティブ・ロックと呼ばれてもピンと来ない」と語っています。
ではAge Factoryは何かと言うと、「ハードコア」なんです。