まずは出だしの歌詞から見ていきましょう。

大橋さんの優しくて繊細な声がとても心に響く歌詞です。

夢を追う為に故郷を離れ東京に出た主人公ですが、ふとした時に故郷の両親を想い出すのでしょう。

この歌詞と同じ状況の人は沢山いらっしゃることと思います。

この歌詞に自分を重ね、故郷のご両親のことを思われることもいらっしゃることでしょう。

どうしてるかな?元気にしてるかな?

などと、この曲を聴いてご両親に久しぶりに連絡するきっかけとなった方もいらっしゃるでしょう。

そんな時、ご両親もきっと声を聴いて安心されるのではないでしょうか。

そういえば最近、両親に連絡していないなと思われる方、是非ともメールなり電話なりで連絡をされてみてはいかがでしょうか?

背中を押してくれた両親

頼りなかった僕に
「後悔だけはしないで」と
優しい言葉ぬくもりその笑顔
ずっと覚えてるよ 
そして忘れないよ
今心からありがとう

出典: ありがとう/作詞:大橋卓弥 作曲:大橋卓弥

続いては一番のサビの歌詞を見てみましょう。

夢を追う為に故郷を離れる主人公に、両親は「後悔だけはしないで」と言葉をかけたようです。

どんな想いでこの言葉が出たのかと思うと胸が熱くなります。

愛するが故、息子を思うが故の言葉に主人公も背中を押されたことと思います。

そして、その言葉は上京した主人公をずっと支え続ける言葉となったのだと感じます。

あの時感じた親の愛情や、見た景色、全てが主人公の目に焼き付いているのでしょう。

ほろ苦い少年時代

出来が悪くていつも困らせた 
あなたの涙何度も見た素直になれずに罵声を浴びせた 
そんな僕でも愛してくれた
今になってやっとその言葉の本当の意味にも気づきました

出典: ありがとう/作詞:大橋卓弥 作曲:大橋卓弥

続いてはこちらの歌詞を見てみましょう。

こちらの歌詞では、主人公がまだ精神的にも幼かった頃を歌っています。

少々親を手こずらせることもあったのでしょう。

時間が経って、親元を離れようやく親の愛情にも、自分自身を思ってかけてくれた言葉にも気が付いたということだと思います。

この歌詞にも共感する方は多いのではないでしょうか?

親子関係は様々ですが、多少なりとも思春期の頃に親に反発してしまったり、暴言を吐いたり…。

それぞれほろ苦い経験があるかと思います。

いざ大人になって、成長してから反省するものなのでしょう。

帰る場所がある安心感

「辛くなったときはいつでも帰っておいで」と
いつも僕の味方でいてくれた
心配かけたこと 支えてくれたこと
今心からありがとう

出典: ありがとう/作詞:大橋卓弥 作曲:大橋卓弥

続いてはこちらの歌詞を見てみましょう。

いつも支えてくれた両親がいたからこそ、そして帰ってもいいんだという安心感が、余計に主人公を励まし頑張らせたのではないでしょうか。

勿論、その時の両親の気持ちを考えるととても複雑なものはあったかと思います。

それも分かっていたからこそ、主人公は頑張れたしその感謝を伝えたいと思っているのでしょう。

帰れる場所があるって本当に幸せなことだと思います。

最大級の感謝の想い

返しても返しても返しきれない
この感謝と敬意を伝えたい

出典: ありがとう/作詞:大橋卓弥 作曲:大橋卓弥

続いてはこちらの歌詞に注目してみましょう。

言葉では言い切れないほどの感謝の想いと、尊敬の想いを伝えたいと言っているのでしょう。

感謝の想いだけではなく、両親の懐の深さや愛情の大きさ、真面目に働いて育ててくれた両親に敬意も感じているのだと思います。

個人的にも、この歌詞にはとても共感するとともに、感動を覚えました。

大人になった僕から両親へ

頼りなかった僕も少し大人になり今度は僕が支えていきます
そろそろいい年でしょう 楽して暮らしてください
僕ならもう大丈夫だから

出典: ありがとう/作詞:大橋卓弥 作曲:大橋卓弥

続いてはこちらの歌詞を見てみましょう。

大人になった僕から両親への想いを歌った歌詞です。

両親の立場として、こんな想いを伝えられたらどんな贈り物よりも嬉しいのではないでしょうか?

気づいた頃には両親は年をとっているものです。

この歌詞の主人公も、これからは両親を守ってしっかりと親孝行をしていきたいと伝えているのではないでしょうか。

せめてもう僕の心配はいらないから安心して穏やかに暮らしてほしいと願っているのでしょう。

親と子の固い絆