イントロから一貫して「希望」を感じさせます。
しかし応援歌というよりは、一つ一つ紡がれるような印象。
ずっと声や歌、演技と共に歩んできた小倉さん。
「誰の声でもな」く、小倉さんの声で数々のステージをこなしてこられました。
小倉さん、実は大学にも通われていました。
すでに声優として大活躍されていたにもかかわらず、です。
2018年には無事卒業されました。
小倉さんは自分で決めた道を「努力」で進んできた方です。
彼女が歌うからこそ、歌詞に説得力が出てきます。
まだ届かない夢見た世界
出典: Tomorrow/作詞:絵伊子 作曲:小野貴光
声優という職はゴールがないことで有名です。
それは声優業の多面化にも起因しています。
声優に求められるものはもう演技だけではありません。
ボーカルは大前提。
ダンス、トーク、ビジュアル。
ありとあらゆる技術が求められる時代に入っています。
小倉さんはその需要に応えた存在。
前線で活躍し続けています。
「Tomorrow」の作詞を手掛けたのは絵伊子さん。
水瀬いのりさんの「夢のつぼみ」なども作詞されています。
水瀬いのりさんは小倉さんと同じく声優アーティストとして活躍される方です。
ちなみに、ゆいかおりの「Calling Calling」もまた絵伊子さんの作詞です。
次のステージへ
迷いながらも先を見据える
どんなゴールが欲しいの?何のために進むの?
心に住みついてる不安が顔を出す 今日も
I don't know きっと大人も同じで 知らないこと絶えない
誰もが確かなもの求めて 迷う日々歩んでいる
出典: Tomorrow/作詞:絵伊子 作曲:小野貴光
ゴールを決め、叶えて、また次のゴールを。
このプロセスは声優さんに限った話ではありません。
努力したものが成功するとは限りません。
が、成功するものは必ず努力しています。
大人になっても「迷い」は同じ。
それは自分の知らない事はまだまだあるのだと知っているからこそです。
教科書ひとまず読んで全体図半分くらい覚えたら
あとは自由 スパイス加えて 感じるまま思い切って!
出典: Tomorrow/作詞:絵伊子 作曲:小野貴光
「枠の中に収まらない」。
その表現の仕方が見事です。
初めから好き勝手にとは書かれていません。
まずある程度型を覚えて、その後は色を加えていく。
やみくもにやればいいわけではない。
けれどすべて決められた通りにやることもない。
この歌はいわば「努力の教科書」なのかもしれません。
明日への希望
誰のためでもない 私だけの道を
まっすぐじゃないけど確かな道のり
誰かに抜かされて苛立ち募っても
少し立ち止まって思い描くよ 未来(ゆめ)の空を
胸の高鳴る方へ進め Tomorrow
出典: Tomorrow/作詞:絵伊子 作曲:小野貴光
「ちぐはぐ」でも「遠回り」でも、「まっすぐじゃな」くても。
それは私のための、私だけの道なんだ。
とてもしっかりとした気持ちが伝わってきます。
未来とかいて夢と読ませるあたりも粋ですね。
たしかな決意
ひたすら前へ
ふいに記憶の片隅で流れた旋律(おと)に
はみ出すことを恐れなかったあの頃
口にしてた言葉を思い出したんだ
希望の音色響く
もっと遠くへ
出典: Tomorrow/作詞:絵伊子 作曲:小野貴光
常に次を目指す小倉さんはきらきら輝いています。
辿ってこられた足跡を振り返って、また前を向いて、「もっと遠くへ!」。
「Tomorrow」はエネルギーをもらえる歌ですね。
この後は美しいピアノが響き渡り、ラスサビへとつながっていきます。