プロフィール
金井政人(ボーカル・ギター)
柿沼広也(ギター・ボーカル)
リアド偉武(ドラムス)
安井英人(ベース)
東出真緒(ヴァイオリン・キーボード)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BIGMAMA
BIGMAMAは、Vo.Gt.金井政人、Dr.リアド偉武、Gt.Vo.柿沼広也、Ba.安井英人、Strings東出真緒の5人からなる東京出身のロックバンド。
ボーカルである金井さんの甘い歌声とそこに力強く掛け合うコーラスの柿沼さんが楽曲をリードしていくとともに、ロックバンドでは珍しいヴァイオリンを加えることにより個性的な音楽を鳴らしています。
また、作詞を手掛ける金井さんの物語的で遊び心があり、それでいてメッセージ性が見えてくる歌詞にも注目です。
ボーカルの金井政人さんはその見た目やカリスマ性から「王子」の相性で親しまれており、多くのファンがいます。BIGMAMAというバンド名に関しては特に理由がなくあまり愛着もないそうです。笑
そんなBIGMAMAをこれから聴き始める方に向けて前半期の曲を中心に紹介していきます。
BIGMAMAのおすすめ曲
かくれんぼ
冒頭の優しい歌声から一気にロックサウンドへ移り変わっていく様が見事な1曲。4thアルバム「and yet, it moves 〜正しい地球の廻し方〜」に収録されています。
ラストのサビでは冒頭の静かなメロディーが壮大な演出に変わっており、Vo.Gt.の金井とGt.Vo.の柿沼が掛け合いが圧巻です。さらに曲が大盛り上がりを見せたあと、冒頭のように静かに終わるという構成は言うことなしです。
歌詞は「かくれんぼ」になぞらえたもので作詞を手がけるVo.Gt.の金井にしか書けないような物語性に富んでいます。
特に「君が世界を敵に回しても 僕が全部味方にしてあげるから」という歌詞はなかなか思いつくフレーズではありません。僕だけは味方でいてあげるではなく僕が全部味方にしてあげるという心強すぎる歌詞です。
BIGMAMAを構成する要素がふんだんに活かされている入門曲とも呼ぶべき曲に仕上がっています。
荒狂曲”シンセカイ” (ドヴォルザーク『交響曲第9番”新世界より”』)
5枚目のアルバム、「Roclassick」に収録されている1曲。「Roclassick」は有名なクラシック音楽のフレーズを引用し、それをBIGMAMAのサウンドへ消化した意欲作です。
その中でもシンセカイは激しいロックサウンドとクラシックの要素がうまく絡み合った曲であり、ライブでは定番のナンバーです。
イントロのヴァイオリンとギターのユニゾンから航海へ飛び出す主人公の物語が始まるBIGMAMA特有の世界観が光ります。
少年が船に乗り込み旅に出る物語が情景的に浮かび上がってくる歌になっています。荒れる海の様子をバンドで表現しています。
Neverland
美しいメロディーと歌声に激しいドラムと絡み合うコーラスが特徴的なBIGMAMA初期の曲。
ネバーランドという題名の通りどこかワクワクするような夢のような雰囲気が漂う3分間です。
全編英詞の曲ですが歌詞にはしっかり和訳がついています。ぜひ調べて読んでみてください。ユニークで子供のような歌詞です。
GhostWriter
ヴァイオリンを抑えめにしたソリッドなサウンドが印象的なこの曲は、シングル「D/0」のカップリング曲です。
カップリングにも関わらず緻密に計算された構成はさすがです。
フェイザーを使用したコードバッキング、ボーカルの掛け合いが特徴的で、ダークな雰囲気をまとっています。
「所詮僕らは誰かの描いたシナリオ通りに演じるだけの従順なactor」という歌詞に共感する方も多いのではないでしょうか。
秘密
ギターのアルペジオから徐々に楽器隊が登場するこの曲は、厚みのあるバンドサウンドの中にもあくまでメロディー重視の曲作りをする姿勢がよくわかります。
アルバム「君がまたブラウスのボタンを留めるまで」に収録されています。
アップテンポな曲ですがヴァイオリンの旋律がどことなく哀愁を漂わせていて、コードもそれに合わせどこか悲しげに響いています。
その音色の理由は歌詞を聴けばわかると思うので注意深く聴いてみてください。
「誰にも言えない心の闇さえも何故か君には素直に話せたよ」
そんな人を失ってしまった物語です。