坂井泉水さんの突然の死
2007年5月27日、ZARDのボーカル坂井泉水さんが亡くなられました。
TVのテロップで見たときの、心臓のバクバク感は今でも忘れられません。
当時、がんを患い、入院していた慶応病院での転落死、自殺か事故死かは闇に包まれたままですが、事実はたった一つ。
日本の歌姫がひとり消えたこと。
最近、芸能人のがん公表も多く、ましてや女性の象徴ともいえる子宮のがん。あの若さでその病気に患い、治療で子宮を無くしたこと・・・。
同じ女性としてもこの病気の怖さと、闘病中の彼女が「健康な女性」をガラス越しに見る悲しそうな表情が、事の真相が全てがわからないままでも、手に取るように伝わったきたのを昨日のように覚えています。
ZARDが今でも愛されるわけ
ZARDのデビュー曲は、「Good-bye My Loneliness」でしたが、耳触りのいい曲で、知らずとも自分のMDプレーヤーに入れていた記憶があります。
その後、今でも日テレ系の24時間テレビマラソンの最終場面で、よく歌われている「負けないで」がミリオン越えのヒット、ZARDが日本のアーティストとして確固たる地位を射止めた瞬間でした。
決して声量がある歌声ではなかったですが、彼女の透明感のある声と癖のない素直な歌声に聞き入ったファンが多かったのではないでしょうか。
そして、作詞:坂井泉水という存在。
彼女の書く一言一言の歌詞に共感し、女性ファンも本当に多かったのも事実です。
彼女を取材していた当時のテレビで、紙に何度も何度も歌詞になるフレーズを書き溜め、書き直し、並べ替える作業を延々と繰り返す作詞作業と、曲を作ってからの音入れからの1音1音の拘りは、曲の優しさとは裏腹に、女性坂井泉水さんの強さを見た気がしました。
優しい中に、魂がこもった曲。
亡くなった今でも、愛され、カラオケで歌われれば、男性陣が唸る曲・・・きっと永遠ですね。
CDのまとめはこちら☆
発表曲は150曲以上にも及びます。
きちんとまとめたサイトがありましたので、リンクしておきますね。
ZARDファンに聞いてみました、好きな曲TOP5
5位
Oh My Love
青春まっただ中の、両想いになった時の曲ですね。
”ほら、加速度つけて君を好きになる”や”あなたといるときの素直な自分が好き”という歌詞が表す通り、見るもの全てが恋色に輝いているような気持ちが手に取るようにわかります。
女性にしたら「好きな彼から呼び捨てされること」って凄くキュンとしますよね。
彼女の歌は、愛する彼とのどんな一瞬も逃さない、好きな気持ちをまるで写真や映像のように目の当たりにさせてくれる曲が多く、共感を呼ぶんですよね。
4位
Season
ある日、学生時代の制服を見て、自分の初恋思い出す曲ですね。
主人公の自分は、憧れの彼に告白なんてできずに、書いてみたラブレターも出さずじまい。
そして卒業を迎え、薄れていく記憶の中、甘酸っぱい想い出として残っている・・・
きっと世界中に経験者がたくさんいるはず。聴きながら、自分と照らし合わせ、共感した人も多く、素敵なメロディーとともに、心に響きます。
3位
あの微笑みを忘れないで
25時を過ぎた車の中にいる二人から、大人になり、これから先夢を追いかけるのか、やめるのか・・そんな話を彼氏としていたんですね。
ひょっとしたら夢を諦めてしまいそうな彼へ、「あの瞳が好きだった」という自分。
これを聞いて、坂井さんから勇気をもらった、夢をあきらめかけていた男性諸君も「再出発」をしたという思い出を多数聞きました。
人生は一筋縄ではない、坂井さんの歌詞は、万人を前向きにする・・そんな優しい愛が詰まった言葉で、ファンが多いことに頷けます。
2位
ひとりが好き
坂井さん自身が好きな曲で有名ですね。両想いや、恋した時のキラキラした気持ちを歌った曲、応援歌が多い中、これは「失恋」した時の曲です。
コアなファンは、この曲に票を投じることが多いです。
”愛して優しさを失うよりは見つめていたい”という歌詞が表す通り、自分に愛がない彼に気づいた彼女は別れを決意します。
潔さ・・・坂井さんの生き方にも通じるフレーズですね。