back number「リッツパーティー」
アルバム「スーパースター」収録
「リッツパーティー」は、2011年10月に発売されたback numberのメジャー1stアルバム「スーパースター」に収録されている曲です。
「はなびら」「花束」「思い出せなくなるその日まで」といった初期の代表曲が収録されたこのアルバムは、メジャー最初のアルバムながらオリコン週間チャートで4位を獲得しました。アルバム・シングルあわせて自身初のオリコントップ10入りです。
また、日本レコード協会のゴールドディスク認定も受けています。
タイトルが印象的なこの曲ですが、クラッカーのリッツとは特に関係がなく、タイアップなどもありません。
パーティーソングにしようというテーマだけが先にあり、それに基づいてこのタイトルが設定されたそうです。
結局は日常の中の小さな幸せを歌う内容の曲として完成したようですが、タイトルにもある「パーティー」に当初のテーマ設定の名残が見えますね。
「リッツパーティー」は弾き語りカバーも人気
軽快で明るい曲調とどこか可愛らしい歌詞が魅力の「リッツパーティー」は、初期のアルバム収録曲というback numberの中でもマイナーな立ち位置の作品ながらファンからも人気の曲です。
弾き語りミュージシャンの間でもカバーが数多く投稿されているこの曲。そんなカバー動画をいくつか紹介します。

シンプルな弾き語りカバー動画です。
透き通った高めの声は、back numberのボーカル清水さんとはまた違った印象で良いですね。

こちらは女性ボーカルによる弾き語りカバーです。男性ボーカルとは違った良さがありますね。
少しハスキーなトーンが印象的で、原曲よりも切なさが増しています。
アンニュイな雰囲気に魅力を感じるカバーです。
歌詞を紐解く
なかなか君に会えていなくて
なかなか会えない日々が
続いてはいるけれど
次の休みには会いに行くから
メールもあんまりしないし
電話も5日に2回
機嫌を取るには少なすぎるな
出典: リッツパーティー/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
歌詞は、仕事が忙しくなかなか恋人と会えていない主人公の呟きから始まります。
仕事と交際の両立は、大人なら誰もが悩む問題でしょう。「仕事と私どっちが大切なの?」という問答もあるほど定番の悩みのひとつです。
直接会える機会もなく、それどころか電話やメールでもあまりかまってあげられていない主人公。
このままでは申し訳ないと感じつつも、仕事という現実問題の前にはなかなか思うように行動できません。
それでも許してくれる君に
あぁそれでも君は今日だって
しょうがないなって許してくれる
謝る暇があるなら会いに行こう
出典: リッツパーティー/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
そんな忙しい主人公に対しても「しょうがないな」と許してくれる優しい「君」。
主人公にもどうしようもない問題だと理解してくれているからこそ、寂しい本音をこらえているのでしょう。
そして、それが分かっているからこそ主人公も謝りたいと感じています。
しかし、「君」のもとへ行って少しでも顔を見せることがどんな謝罪よりも「君」への償いになります。