恋とはちょっと違う感情

ZARD「マイフレンド」がアニメ「スラムダンク」にぴったりの◯◯な理由!歌詞の意味と考察!の画像

ZARD最大のロングセラー「マイフレンド」

1991年に活動を開始したZARDは、坂井泉水のボーカルを中心としたユニットで、1990年代における女性ボーカルのCD売り上げ最多を記録しています。

今回ご紹介する「マイフレンド」はミリオンセラーとなっており、アルバムでは9作連続のミリオンセラーを達成。これは史上最多の記録です。

 1996年に発表された「マイフレンド」は、オリコンチャートで21回もランクイン。

ZARDシングルの中でも最大のロングセラーとなった(売り上げ枚数は「負けないで」「揺れる想い」に次ぐ3位)楽曲です。

そして大人気作であるアニメ「スラムダンク」のエンディング曲として起用されることになります。

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ぴったりな理由はヒロインにあった

アニメ「スラムダンク」は、1996年まで週刊少年ジャンプで連載されていた高校バスケットボールを題材とした漫画で、主人公“桜木花道”がバスケット未経験の不良少年からバスケットを通じて成長していくストーリーです。

この「スラムダンク」のヒロインが“晴子さん”こと赤木晴子です。

“桜木→晴子さん”という一方通行な恋心を抱いている桜木花道でしたが、晴子さんの方には次第に恋愛感情とは少し違う“特別な友達”としての感情が芽生え始めます。

後にバスケット部のマネージャーとなる晴子さんの目線で主人公・桜木花道を見た時、ZARDの「マイフレンド」は「スラムダンク」にぴったりな楽曲であるということがわかると思います。

「マイフレンド」は、ひたむきにバスケットに打ち込む桜木花道のことを歌っていると言っても過言ではないと思います。

「マイフレンド」はかけがえのない友達

これから「マイフレンド」の歌詞の意味を考察していきます。

前述したスラムダンクの“晴子さん”が、桜木花道をかけがえのない大切な友達として応援している様子をイメージしながら読んでいただければと思います。

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あなたを想うだけで心は強くなれる

あなたを想うだけで心は強くなれる
ずっと見つめてるから走り続けて

ひたむきだった遠い日の夢は今でも眩しい
どんなに不安がいっぱいでも真っすぐ自分の道を信じて
飾らない素顔のあなたが好き…
変わってしまうことが哀しい

出典: マイ フレンド/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎

あなたを想うだけで心は強くなれる。ずっと見つめてるから走り続けて。

誰でもくじけそうになることがあると思います。そんな時に思うだけで心強くなれる存在は貴重ですね。ずっと見つめているからあなたも走り続けてほしい。

 “ひたむきだった遠い日”という部分は、スポーツもバスケットもまったく未経験の桜木花道が入部してきた日。それからいろいろと不満を言いながらもひたむきに頑張っていた姿がイメージできます。

頑張っていく中で不安もたくさんあったでしょう。それでも真っすぐに自分の道を信じて頑張り続けてほしい。

カッコつけずに自分らしく頑張っているあなたが好き。他の人たちみたいに、もしそれが変わってしまうとしたら悲しい。

今は何もわからずにひたむきに自分らしく頑張っていたとしても、経験を積むにつれて初心を忘れて変わっていくこともあります。それは悲しいことですね。

こんな思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。

二人でいる時の孤独

純粋さに気づかさせること

真実の愛ならきっと色んな事乗り越えられたのに
星のパレード 涙がこぼれない様に大きく息を吸った
ひとりでいる時の淋しさより 二人でいる時の孤独の方が哀しい

いつも輝いていたね 少年のまま 瞳はMy Friend
あなたがそばにいると何故か素直になれた
この距離通り抜ける風になりたい

出典: マイ フレンド/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎

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いつもひたむきな少年のように瞳が輝いていたね。そんなひたむきなあなたがそばにいると私までなぜか素直になれた。

そばにはいるけど、少し遠いあなたとの距離を通り抜ける風になってもっとそばに行きたい。

「スラムダンク」を観たことがある人ならわかるかと思いますが、周りの仲間たちが純粋な桜木花道に影響されて大切なことに気づかされていく場面が多くあります

“真実の愛なら”とは、お互いが思っていればということでしょうか。

お互いが思っていれば色んな事を乗り越えられたのに、星空を見上げて(乗り越えられなかったことを)思い出している。涙がこぼれない様に大きく息を吸った。

一人でいる淋しさよりも二人でいるのに孤独を感じる方が哀しい。

 こんな経験があるという人も多いかもしれません。

二人で近くにいるのに何か埋められない距離を感じてとても悲しくなる。こんな思いをするなら一人で淋しさに耐える方が、“一人だから淋しくても仕方ないんだ”と言い訳することができます。

現実にある淋しさが非常に上手く表現されている部分だと思います。

遠く離れていても…

いつも笑っていたね あの頃二人 せつないMy Friend
あなたを想うだけで心は強くなれる
ずっと見つめてるから走り続けて

いつも輝いていたね 少年のまま 瞳はMy Friend
あなたを想うだけで心は強くなれた
ずっと見つめてるから走り続けて

走り続けて…

出典: マイ フレンド/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎