【野猿/Be cool!】実は意味が深い歌詞を解説！盛り上がるダンスナンバーに対し歌詞は厳しめ！？

ここは主人公が自分の気持ちを貫くことができるよう、後押ししていますね。

「自分の心の中が見えなくなってるの？　正解なんてひとつじゃない。

誰かに言われた正解に従わなくたっていいんだ。

決めていいんだよ、冷えた頭で自分で考えるんだ」

主人公が自分の殻を破る日はもう近いようです。

「民衆に呼びかけてるヤツがいる。そこに明るい未来があるのか。

そいつが指差してる方向が正しいって鵜呑(うの)みにしていいのか。

神様がいるなら教えてくれよ。オレはどこを目指せばいい？

本当はみんなだって分かってるんだろ。周りに流されてちゃいけないって。

だけどみんな知らない振りをしてる。

群衆に紛れて多数決に従っていれば自分は悪者にならなくて済むから。

それでいいのか、アンタは。

――いいのか、オレは？

冷静になれ、落ち着いて考えろ。なあ、coolでいようぜ！」

答えが出なくて迷っている主人公が出す結論は？

独自の道を歩み出すのか、群衆のままでいるのか……。

答えは出さずに聞き手側に投げかける終わり方はまさに「cool」そのものです。

11枚リリースされた野猿のシングルで売上げNo.1は2000年発売の「First impression 野猿 feat. CA」。

“feat. CA”は、やはり番組の音声スタッフだった荒井千佳さんのイニシャルです。

CAは歌手活動にはまったく興味がなく、野猿への参加も難色を示していました。

そこをタカさんが必死に説得してメインボーカルとして参加することに。

これまでフロントだったタカさん、ノリさん、テルリン、カンちゃんがコーラスを務めました。

この4人を背に歌うなんてCAのプレッシャーはすごかったでしょうね。

そのシングルがNo.1ヒットになるとは皮肉な気もします。

2ndアルバム「evolution」にも参加しましたが、その後の武道館ライブで引退を表明。

華やかな世界には終始興味を示さず、潔い方だったなあと記憶しています。

野猿の解散は、現場を引き上げるという意味のスタッフ用語「撤収」が使われました。

最後のアルバムとなったベストのタイトルは「撤収」。

最後のライブタイトルは「完全撤収」。とんねるずらしいですね。

代々木第一体育館で開催されたライブは約4時間、熱演・熱唱が続きました。

これで最後なんだなあとファンも涙を隠しきれません。

メンバーが涙ながら順にあいさつをしていく中、ノリさんだけは笑顔でした。

バラエティから始まったユニットなのだから、笑顔で終わらせたかったのかなと思います。

でもタカさんはこういうとき、泣いちゃうんですよね……。

意地を張って客席には背を向けて肩を震わせている姿に、またファンは泣かされました。

とんねるずとしての音楽活動は最近はありませんが、番組の企画でもいいのでまた見たいものです。

とんねるずの楽曲はずっと作詞は秋元康氏が担ってきました。

今はアイドルグループのプロデューサーとして覚えている方が多いかもしれませんね。

ですがその歌詞にはいつも、現代社会を切る姿勢が描かれているのです。

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