この歌詞では井上さんらしい英語の歌詞が出てきます。

歌詞の1行目は「近づけば近づくほど、あなたが持っているものを見失いやすい」という意味。

先ほどから述べていることを要約したかのような言葉です。

まさにタイトルにある「CLOSER」がここで登場しています。

自分に近いものは、もはや当たり前の存在のように思ってしまうのです。

そして歌詞の2行目と3行目。

「だから今自分が見ているものは、当たり前のことだとは思わない」という意味です。

当たり前だと思っていることは、本当は違うということを表しています。

その考えを持った上で、歌詞の4行目の「行こう」という言葉が出てくるのです。

当たり前ではないからこそ、常にいろいろなことに感謝して立ち向かっていくのです。

そうすることで、今まで自分が見ていた世界も全く違うように見えてくるのかもしれません。

自分は自分

相手は気にしない

人助けを偽善と
呼ぶ奴等もいるけれど
信じるのも疑うのも
人それぞれだから

出典: CLOSER/作詞:井上ジョー 作曲:井上ジョー

人は一人では生きていくことは絶対にできません。

だからこそ、多くの人と関わって、助け合うことで生きていくことができるのでしょう。

しかし、人を支えることを「いい人ぶっている」と思う人もいるのです。

おそらくそのような人は、生きていることを奇跡だとは思っていないのではないでしょうか。

今自分が持っているものや身近な人に対して感謝をしていないのかもしれません。

しかし「いい人ぶっている」と言われても、自分は全く気にしないのです。

歌詞の4行目では「人それぞれ」という言葉が出てきます。

人によって考えることは違って仕方がありません。

そのため、自分の考えを押し付けるわけでもなく、相手の言葉を直接的に批判するわけでもないのです。

「良い悪い」という話ではないのです。

その相手と言い争う気は全くないのでしょう。

自分は自分」という考えを持っている人物だということがわかるのではないでしょうか。

実際に起きたことが全て

たとえ仮にそれが
偽善であったとしても
誰かを救えたなら
そりゃむしろ何よりもリアル

出典: CLOSER/作詞:井上ジョー 作曲:井上ジョー

もし人を助けることが、いい人ぶっていたとしても、実際にその人を救えたのであればそれで良いのです。

自分にとっては結果的にどうなったのかが一番大切だと思っているのでしょう。

だからこそ、先ほどの歌詞では自分の意見を押し付けず、相手の意見も批判しなかったのです。

偽善であったとしても、自分は結果的に人を救っている。

それが事実であり、自分にとっては正しい行動をしたと思うことができるのです。

「偽善かどうか」ということを話しているよりも、説得力のある事実だということを表しているのです。

夢に向かって

謙虚な気持ち

追い続けてきた夢
あきらめずに進めよなんて
キレイ事を言えるほど
何も出来ちゃいないけど

出典: CLOSER/作詞:井上ジョー 作曲:井上ジョー

おそらくほとんどの人が、これまでずっと何か夢に対して向かってきたことでしょう。

夢に向かい頑張り、その夢を生きる目標にしているかもしれません。

それはとても難しいことであり、何度も壁にぶつかったりして気持ちが傷つくこともあります。

その痛みをとてもわかっているような歌詞なのです。

一緒に寄り添ってくれるかのような印象を受けるのではないでしょうか。

どんなことがあっても諦めてはいけない。

この言葉は夢に向かって頑張っている人には励みになる言葉かもしれません。

一方で、追い詰められるような気持ちになる人もいるでしょう。

ここまで頑張っているのに報われなければ、辛い気持ちになってしまうこともあります。

本当の気持ちがどちらなのかは、頑張っている本人にしかわからないでしょう。

そのため「頑張って突き進め」なんて、自分は言えるような立場ではないのです。

それをわきまえているような様子が歌詞の4行目からは伝わってくるのではないでしょうか。

とても謙虚なのです。

未来へ行こう

一握りの勇気を胸に
明日を生き抜くために
And I'll never take it for granted
Let's go

出典: CLOSER/作詞:井上ジョー 作曲:井上ジョー

諦めずに進めとは言える立場ではない。

しかし、応援している気持ちを持っていることに変わりはありません。

だからこそ、歌詞の1行目で「自分が持っている勇気を持って未来へ進め」と述べています。

「一握り」ということは、そこまで大きな勇気ではないのかもしれません。

決して大きなものではなくて良い、手に収まるくらい小さなものでも良い

少しでもいいから勇気だけは持って進んで欲しいと思っているのです。

そして、また先ほどと同じ歌詞が登場します。

常に物事を当たり前だと思わないこと。

とても謙虚な気持ちであることが表現されています。

勇気は持ちつつも、謙虚に夢に進んでいくことも大切なのかもしれません。

謙虚でいることでさまざまなことに感謝ができ、人としての生き方も変わってくるのでしょう。

少しの勇気