織江の唄について
織江の唄の作詞者
「織江の唄」は1981年1月10日に発売された山崎ハコの楽曲です。
山崎ハコの楽曲の中でも知名度が高いこの曲。
山崎ハコはシンガーソングライターですので、作詞を他者に任せるということはあまりありません。
しかし、この「織江の唄」は例外で作曲のみに留まっているのです。
なんと「織江の唄」の作詞者は作家・作詞家の五木寛之になります。
「織江の唄」は青春の門のイメージソング
作家・五木寛之の代表作のうちの一つである「青春の門」。
「青春の門」は、たびたび映像化されるほどの人気作です。
実はこの「青春の門」のテーマソングとしてつくられたのが「織江の唄」でした。
「織江の唄」の詩が先にあって、新聞でデモテープを公募するという流れとなっていたそうです。
アマチュアでなければ応募資格がなかったにもかかわらず、山崎ハコの歌声が五木寛之に響いたのでしょう。
当時プロであった山崎ハコが選ばれたのです。
織江の唄を理解するには
「織江の唄」の歌詞を理解しようと思うなら、「青春の門」を読破したほうが理解が深まります。
「青春の門」のイメージソングに当たるのが「織江の唄」なので、もちろんのことです。
しかし、お恥ずかしながら筆者は「青春の門」を読んだことがありません。
そればかりか、映像化されたものも観たことがないのです。
そういうわけで、「青春の門」に詳しい方や世代の方にとっては冗長な説明になってしまうかもしれません。
しかし平成生まれから見た「織江の唄」解説ということで、お付き合いいただけたら幸いです。
登場人物
「織江の唄」に登場する人物をまとめています。
歌詞解説の参考にしていただければ幸いです。
牧織江
「織江の唄」は織江視点の曲です。
しかし「青春の門」での織江は、主人公と恋を繰り広げる女性となっています。
主人公・伊吹信介と幼馴染であり、信介に恋心を寄せる織江。
織江の家は信介と同じく貧しかったことから、織江はある覚悟を決めます。
「織江の唄」がイメージソングに使われた1981年版「青春の門」では、杉田かおるが演じていました。
伊吹信介
織江の唄の舞台となったのはどこ?
「織江の唄」は方言で語られる曲で、方言の他にも地名が頻繁に出てきます。
この方言が使われているのはどこなのか、また地名はどこのものなのでしょうか?
これらが判明することによって歌詞解釈の幅が広がります。
〇〇地方の方言
「織江の唄」に使われているのは九州地方の方言です。
また「織江の唄」には、福岡の地名が幾度となく登場します。
「織江の唄」の織江、信介は福岡県田川市出身です。
そのため、そういった設定に合わせて方言や地名を使ったのでしょう。