無邪気すぎる夢を 無邪気に抱えながらも
同じ夜を幾つも越えて 宙を彷徨っていた

出典: 出典: Star Traveling/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志, Safari Natsukawa

この部分の歌詞では、2人が愛しあっていることは間違いありません。

「一生一緒にいたい」「将来は結婚したい」といった夢を持っているのでしょう。

しかし、純粋にそれをかなえられない難しさが2人の間にあることを予感させます。

それが、「彷徨い」に通じてくるのでしょう。

星や宇宙の美しいイメージよりも、暗く不安な気持ちが見える部分です。

「星」がキーワードとしてちりばめられる

星が「消える」「生まれる」が表すものとは?

何億年も在った 星がひとつ消えました
そして新しい星が生まれました

出典: Star Traveling/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志, Safari Natsukawa

そしてBメロのこのフレーズが謎めいていて、カギを握っているようです。

ここまでの歌詞は口語調で書かれています。

しかしいきなり「ですます」調の言葉が出てきていることで、強調したい部分であることがうかがえます。

ここで改めて「星」という言葉が出てきます。

サビで表されているような「満天の星空」ではなく、その中のたった1つの星です。

星がひとつ消えた、しかし新しい星が生まれたという事実には悲しみよりも希望が伝わってきます。

映画のストーリーともつながるキーワードとなりそうです。

サビで爆発するきらめきと感動

なんという星空! なんという眩しさ!
言葉にすることすらできない
あの星が君だと 僕は知ってるから
満天の輝きを見上げ star traveling

出典: Star Traveling/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志, Safari Natsukawa

サビに入ると、再び冒頭で歌われたフレーズが出てきます。

満天の星空が眩しいほどに輝いている、そんな感動と喜びが伝わってきます。

しかし後半に入ると「あの星」は「君」だと歌われているのです。

もう「君」はこの世界にはいないのでしょうか?

それとも隣にいる「君」と星を重ねているだけなのでしょうか?

自分も星空を見上げながら、宇宙を旅しているような感覚になっています。

そしてそれが「君」と一緒になれるように感じています。

満天の星空に対して喜びを感じている歌詞です。

その中でも「君」はいったいどこにいて、ずっと一緒にいる状況なのでしょうか。

それとも一緒にはいられない状況なのでしょうか。

疑問が生まれる部分でもあります。

2番は未来に向かっての決意があふれる

この先の未来にて 僕が手にする幸せの
すべてを君にも届けて 生きていたいと思う

欲しいものなどないと強がってた僕だけど
これこそがそう僕が欲しい宝物

出典: Star Traveling/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志, Safari Natsukawa

2番のAメロに入ると、愛の力強さを感じるフレーズが出てきます。

自分が手にする幸せを「君」に届けたい、ということは、やはり2人は近くにいるのでしょうか。

そして「君」こそが欲しい宝物という意味なのでしょうか。

もしくは、「君」と生きていく中での生活や幸せといった抽象的なものが宝物という解釈もできそうです。

ここでは「僕」のゆるぎない愛と決意が感じられ、未来に向かって希望があることが想像できます。

逆境を感じる後半と再生のラスト

2番サビから逆境を感じるフレーズが展開

なんという星空! なんという瞬間!
まばたきすることすらできない

降り止まぬ星屑 両手で受け止めて
激流に逆らって進め star traveling

出典: Star Traveling/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志, Safari Natsukawa

2番サビは冒頭のサビと同じ言葉で前半はつづられていますが、後半は逆境を思わせる言葉からはじまります。

美しい言葉で、星が降るイメージです。

でも星が降ることは天から星が落ちてきてしまうことというネガティブな意味のようです。

希望がなくなってしまうこと、思わぬ状況に巻き込まれることなどが想像できます。

それでも、逆境には負けないで生きていきたいという意思を感じる言葉で2番が終わります。