いとうかなこ【Hacking to the Gate】

アニメ主題歌としてリリース

いとうかなこ【Hacking to the Gate】歌詞の意味を解釈!孤独の観測者について紐解くの画像

TVアニメSTEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の主題歌【Hacking to the Gate】。

アニメの企画制作だけでなく、主題歌制作もおこなったのはクリエイター「志倉千代丸」です。

この作品のために書き下ろされた曲だけに、その歌詞は作品の内容をモチーフにしています。

日本のアニメーションのなかでも、歴史的な作品。

タイムトラベルを基調としたSFですが、重厚で緻密なストーリーが話題を呼びました。

YouTubeの関連動画

YouTubeにはいくつかの関連動画がアップロードされています。

もし未視聴の方がおりましたら、ぜひチェックしてみてください。

いとうかなこさんの、独特で伸びのある歌声にも注目です。

1番の歌詞解説

世界の人口

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数十億もの 鼓動の数さえ
あなたには 瞬き程度の些細な等級

出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸

今や世界の人口は数十億規模となりました。

このまま増え続けるとアフリカ大陸だけで50億人を超えるとも。

そのころには全世界で100億人を突破していることでしょう。

いずれにしましても、とてつもなく大きな数だということをここでは示しています。

では、2行目の“あなた”は一体だれを指しているのでしょうか?

全世界の人たちのことを些細なものだと認識しているのは、どの人物のことなのでしょう。

“瞬き”ほどという風に表現されていることにも、実は意味があります。

キーワードは「Dメール」です。

これはタイムトラベルをするための装置。

このメールを携帯電話に送ることで、過去へ飛ぶのでした。

メールは電波で飛ばすので、その時間はまさに“一瞬”なのです。

過去が未来へつながる

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過去に囚われて 未来を嘆くも
塵一つ 誤算を許さぬ必然

出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸

STEINS;GATEは、いわゆる「タイムリープもの」と呼ばれる作品です。

大まかには、「タイムトラベル」と同じようなものだという認識で大丈夫でしょう。

つまり、過去・現在・未来といった時間を、主人公の「鳳凰院凶真」は何度も移動します。

その理由は“未来を変えるため”です。

未来を決定づけるのは、その時間軸における過去だけ。

そのため、未来を変えるためには過去を変える必要があるのです。

過去を変えることで未来が変わる。

凶真は、どういった過去が原因なのかを推理し、それに立ち向かっていきます。

その多くは、彼がなんの気なしにおこなった行動が原因でした。

自らの軽率さを後悔しつつ、彼はたった1人で戦います。

Hacking to...

不条理な世界

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『無限』に広がる夢も 描く未来も
僕達に許された 虚栄の権利

『有限』それは二つの 針が示す
残酷な約定と 選択へ

出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸