いとうかなこ【Hacking to the Gate】
アニメ主題歌としてリリース
TVアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の主題歌【Hacking to the Gate】。
アニメの企画制作だけでなく、主題歌制作もおこなったのはクリエイター「志倉千代丸」です。
この作品のために書き下ろされた曲だけに、その歌詞は作品の内容をモチーフにしています。
日本のアニメーションのなかでも、歴史的な作品。
タイムトラベルを基調としたSFですが、重厚で緻密なストーリーが話題を呼びました。
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1番の歌詞解説
世界の人口
数十億もの 鼓動の数さえ
あなたには 瞬き程度の些細な等級
出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸
今や世界の人口は数十億規模となりました。
このまま増え続けるとアフリカ大陸だけで50億人を超えるとも。
そのころには全世界で100億人を突破していることでしょう。
いずれにしましても、とてつもなく大きな数だということをここでは示しています。
では、2行目の“あなた”は一体だれを指しているのでしょうか?
全世界の人たちのことを些細なものだと認識しているのは、どの人物のことなのでしょう。
“瞬き”ほどという風に表現されていることにも、実は意味があります。
キーワードは「Dメール」です。
これはタイムトラベルをするための装置。
このメールを携帯電話に送ることで、過去へ飛ぶのでした。
メールは電波で飛ばすので、その時間はまさに“一瞬”なのです。
過去が未来へつながる
過去に囚われて 未来を嘆くも
塵一つ 誤算を許さぬ必然
出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸
STEINS;GATEは、いわゆる「タイムリープもの」と呼ばれる作品です。
大まかには、「タイムトラベル」と同じようなものだという認識で大丈夫でしょう。
つまり、過去・現在・未来といった時間を、主人公の「鳳凰院凶真」は何度も移動します。
その理由は“未来を変えるため”です。
未来を決定づけるのは、その時間軸における過去だけ。
そのため、未来を変えるためには過去を変える必要があるのです。
過去を変えることで未来が変わる。
凶真は、どういった過去が原因なのかを推理し、それに立ち向かっていきます。
その多くは、彼がなんの気なしにおこなった行動が原因でした。
自らの軽率さを後悔しつつ、彼はたった1人で戦います。
Hacking to...
不条理な世界
『無限』に広がる夢も 描く未来も
僕達に許された 虚栄の権利
『有限』それは二つの 針が示す
残酷な約定と 選択へ
出典: Hacking to the Gate/作詞:志倉千代丸 作曲:志倉千代丸