本能的に始めた不倫関係。
関係を続けるうちに、女性は男性が生きる活力になっていました。
いかに男性が尊い存在であるかを「あざやか~」「世界~」が物語っています。
温もりがなくなる最後の時まで、私のそばにいてほしい。
そのような思いが日本語の歌詞に込められている一方、英語のコーラスは葛藤を描写しています。
私が言ったことを忘れて
やっぱり忘れないで
一生涯にわたって
出典: Gimme×Gimme feat.初音ミク・鏡音リン/作詞:q*Left 作曲:八王子P,Giga
和訳からは、懸命に身を引こうとうする女性の姿が想像できます。
女性は、情事に夢中になっている折でも、俯瞰で男性の身を案じているのでしょう。
私が足かせになっているのではないか。男性には私の分まで幸せになってほしい。
これらの想いが「~lifetime」に凝縮されているのではないかと考えられます。
無機質な終わり
終盤、曲のテイストが一変。
単調なサウンドに合わせて、英語の歌詞を紡いでいます。
don't want to go home
but I have to
because he comes home
Maybe next time
出典: Gimme×Gimme feat.初音ミク・鏡音リン/作詞:q*Left 作曲:八王子P,Giga
家に帰ることを嫌がる女性。そのことを気にせず帰り支度する男性。
無機質な雰囲気が漂い、甘いひと時が終わったことを理解できます。
男女は、名残惜しい気持ちを口に出さず、それぞれ家路についたのでしょう。
次回いつ逢うのか…。
それは誰にも分かりません。
いつ2人の関係が破綻しても不思議ではないため、予定が未定なのです。
歌詞が「Maybe~」と含みを持った形で終わり、リスナーの想像力を掻き立てます。
さいごに
不完全な愛の形を描いた【Gimme×Gimme feat.初音ミク・鏡音リン】。
1本のロードムービーを鑑賞する感覚で楽しめます。
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