LEGO BIG MORLとは
2006年大阪で結成された4人組ロックバンド 、通称”レゴ”こと「LEGO BIG MORL(レゴ ビッグ モール)」。
写真左から、
2009年に1stフルアルバム『Quartette Parade』でメジャーデビュー。
バンド結成10周年目の2016年には初のベストアルバム『Lovers,Birthday,Music』をリリース。
ビジュアル的にも音楽の才能としても申し分のないクオリティを持っているはずなのに、なぜかなかなか芽が表舞台で開花しきらないところのあったレゴ。
2011年の大震災、2013年にはヒロキの事故により一時的にバンド活動休止状態になるなど、様々な出来事を乗り越える中で彼ら自身思い始めたことがあったようです。
それは……「どうやら俺らのやり方は間違ってるかもしれない」ということ。
そして、活動休止を経て2014年頃からバンドとして少しずつ変化が起こり始めたのか、楽曲にも大きく影響しているのがわかります。
ベストアルバムから約1年弱、新たにリリースされた5枚目のフルアルバムに収録された一曲「あなたがいればいいのに」に込められた想いを辿ります。
あなたがいればいいのに
私の個人的な感想ですが、”LEGO BIG MORLはこってりとしたラブソングをあまり直球で表現しない”という印象だったので、この曲のストレートさには少し驚きました。
主に作詞を担当しているヒロキ自身も、”これまでラブソング的な想いは込めたい気持ちはあっても、どこか表現を避けたり遠回しにしてきたところがあった”と語っています。
ところが今回ご紹介のこの曲「あなたがいればいいのに」については、照れもごまかしも逃げもなにもない「はっきりとしたラブソング」としてストレートに表現されているのです。
年齢的なことやメンバー自身の経験、バンドとして様々な思いを辿ってきた今、表現のカタチが変わりつつあるのかもしれませんね。
人っていろんな時間をくぐり抜けた先にみえてくるものってあるし、それがどのタイミングなのかはその時の環境や心持ち次第だと思うんです。
東日本大震災で多くの人の心が揺れたように、メンバーそれぞれの思い溶かすようなマーブル状の変化が起こったことで「言いたいことはストレートに」と包み隠さずこの歌には込められているようです。
収録アルバムは?
5枚目のフルアルバムとなる「心臓の居場所」の2曲目に収録されています。
ぜひチェックしてみて下さいね♪
切なすぎるMVに注目!
「涙が止まらなかった」「切なすぎる」とのコメントが多く寄せられた話題のMVをご紹介します。
カッコよすぎると人気の俳優”吉沢亮”さんが主演として登場したことも、話題を集めた大きな理由といえそうです。
透き通るような繊細な歌声とスクリーンに映る吉沢亮があまりにもマッチしすぎて目が離せないとの声がとても多いようですね。
では、注目の”あなたがいればいいのに”のMVをじっくりお楽しみ下さい♪
MVをチェック♪
さて、あなたはこの曲を聴いてどんなイメージを抱いたでしょうか?
私は初めてこの曲を聴いた時、失恋の歌だと感じました。
別れを告げられた悲しみから抜け出せず、彼女の幸せさえも願うことができない自分に苦しむ……。
そんな悲しみが込められているのかと思いながら、MVを観ていて一瞬言葉を失いました。
私が思っていたよりも遥かに深い想いが込められていたんですよね。
MVの前半は、悲しみと喪失からの彷徨いといった感じで、ただひたすらに主人公のぽっかり空いた心の隙間にスポットが当たっています。
そして、後半からは少しスピード感が出てくるんですが、彼女と過ごした時間や触れることのできたあの時、そんな思い出の蘇りがとめどなく溢れてきます。
後半をよくみていると気づかれたかとは思うんですが、主人公が白い花束を抱えながら力なく崩れ落ちる場面が出てきますよね。
そうなんです、これはただの恋の別れではなく、もう会うことさえもできない究極の悲しみである”死別”をモチーフに描かれた歌だったというわけです。
この曲が生まれたエピソード
この曲が収録されたアルバム「心臓の居場所」がリリースされたのは2017年ですが、実は曲自体はだいぶ前からあって、ヒロキが歌詞を書いたのもその頃だったそうです。
その時期とは、ちょうどあの東日本大震災があった2011年頃。
多くの人が悲嘆にくれ、日本全体があまりにもエネルギーを失いかけていたあの時だったんですね。
あの震災で多くの喪失感を味わったのも一つのきっかけだったようですが、もうひとつ、ヒロキ自身もあの震災で大切な人との別れがあったと語っていました。
そう聞くとよりいっそうこの曲の歌詞が胸に突き刺さり、大切な人との絆について考えさせられました。
切ない歌詞に注目
もう全部なくていい、なにをどうやったって前を向けないんだから。
そんな投げやりな気持ちと、やりきれない思いが、歌にもMVの主人公の表情にも表れています。