藤田恵名がメインキャストとしても活躍し、主題歌も担当したホラー映画「血を吸う粘土」は、昨年の8月に公開されました。
地方にある美術専門学校を舞台に、美術学生達と怨念が宿った不気味な粘土との死闘を描いた作品です。
メインビジュアルにある鮮血に染まった人形が何ともいえぬくらい気持ち悪くおどろおどろしい…。
他キャストには、主演の武田杏香や、一般女性の中から次世代の芸能人を発掘するオーディション“ミスiD”で選ばれた杉本桃花、ソロアイドル牧原ゆゆも出演!
歌詞をチェック!
生産性のないこんな事
全部全部全部許してもらおう
あんな時代に生まれたかった
親は泣いてた 友達はいるのか
出典: 青の心臓/作詞:藤田恵名 作曲:藤田恵名
非常に落ち着いた語り口から始まる「青の心臓」。
儚いメロディラインに藤田恵名の透明感あるセンチな歌声には、神秘性すら感じさせます。
歌詞に関していえば、割とネガティブな印象を与える構成になっていますね。
“人の刹那”について歌っているこの曲、長いようで短い人生に対して悲観しているように思えました。
最初は良くしてくれていた人に
クロスカウンターをくらった
大人げないな大人げないな
あの歌も違う人のものだった
出典: 青の心臓/作詞:藤田恵名 作曲:藤田恵名
良くしてくれた人にクロスカウンター…。一体どんな状況なのでしょう?
クロスカウンターは、相手から繰り出されるパンチなどの攻撃に対し、自分の腕が相手の腕と交差するように打つパンチを指します。
要するにカウンターブロー(攻撃に対しての行う反撃手段)です。
歌詞の物語を解釈するなら、仕事などで目上の先輩と意見がぶつかり合って、その結果年甲斐もなく“口撃”の応酬をしてしまった、という流れでしょうか?
言葉が古くなっていく
ほら、もう何かを忘れた
届かない所がかゆい
無くしちゃうから欲しくない
出典: 青の心臓/作詞:藤田恵名 作曲:藤田恵名
先程の流れを汲むなら、このパートは素直に相手に謝れないことへの歯痒さについて語っているように感じます。
“言葉が古くなっていく”。
相手を思いやる気持ちなどがあっても、上手く言葉にできず結局心の奥にしまい込んで風化していく様を表現しているのではないでしょうか?
これっぽっちも生きられない
これっぽっちも生きられない
好きなものに好きな歌ばかり
これっぽっちも生きられない
これっぽっちも生きられない
ドクドクドク増えてゆく
出典: 青の心臓/作詞:藤田恵名 作曲:藤田恵名
自分に都合の良いものにしか目を向けず、嫌なことには蓋をする自分の人生への呆れや辟易の感情。そういった負の思いがこのサビで感じ取れます。
“これっぽっちも生きられない”とは、嫌な気持ちを心に溜め込み、器用に立ち回れない生き方を表現したフレーズなのでしょう。
かつてグラビアばかりで夢だった歌手活動に専念できず、自分の生き方に疑問を感じていた頃の藤田自身を体現しているかのように。
まとめ
自分の信念を曲げず、今日までエロス&ロックな音楽スタイルで、多くのリスナーに元気を与え続けてきた健気で可愛い藤田恵名の魅力。十分に伝わっているでしょうか?
大人向けともいえる刺激の強いジャケット、そしてメッセージ性ある濃い楽曲の数々は、男性人気だけでなく女性層も着実と取り込み始めています!
グラビアアイドルとシンガーソングライターの両立で芸能活動を続ける彼女。
これからも私達に過激でエモーショナルな音楽を届けてくれることを期待し見守っていきましょう!
『血を吸う粘土』の特殊メイクが気になる方はこちらの映画をチェック!
『血を吸う粘土』では藤井恵名のキュートな顔がグロテスクに崩れているシーンもしばしば。
もちろん特殊メイクによるものではありますが、そのリアルさに息を呑み、中には顔を背けた方もいるでしょう。
実はこの映画の監督・梅沢壮一は特殊メイクのスペシャリスト。
ホラー作品を中心に数々のおどろおどろしいメイクを手掛けています。
そんな梅沢監督が特殊メイクで腕をふるった大ヒット映画が『亜人』です!
藤井恵名の変貌ぶりにまさる特殊メイクは、果たして出てくるのでしょうか。
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