思わず、歌って踊ってクラップしちゃう!”KEYTALK節”炸裂のアニメソング!
2013年のメジャーデビューから2年の月日が経ち、
初のタイアップシングルとしてリリースされました。
『桜花爛漫』は、NHKテレビアニメ【境界のRINNE】
のOPテーマとして書き下ろされた、懐かしい記憶に華を添える曲です。
桜が舞う様子が、輪廻に近いものを感じます。
過去と現在と未来に想いを馳せ、光に向かって羽ばたく。
新しい環境に変わる、春の季節にぴったりの曲です。
聴く人の背中を押しながら、
和風っぽい、祭囃子のような曲調で、
つい踊りたくなってしまう、”KEYTALK節”が炸裂しています。
”視聴者参加型バンド”は国民的バンドに近づけたのでしょうか?
自身初となる、アニソンの世界を、
紐解いていきましょう!
巡る巡る記憶。廻る廻る境界。
ひらりひらり風に舞う
光にさあ目を覚まして
思いよ今羽ばたけ
言いかけたコトバ まだ胸の中
通り過ぎてく季節も 悲しみもさよなら
咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて
淡い色に心動くたび 鼓動は高鳴る
出典: 桜花爛漫/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
曲の始まりの部分です。
ここから既に、”桜花爛漫”というタイトルがぴったりハマっていますね!
寒い時期に言えなかったコトバ。
伝えるにはもう遅いから、暖かくなったら、
季節と共にさよなら。
悲しげな心情と移りゆく季節が重なり、
より儚く感じます。
目の前に吹かれる桜の花びらが、
散りゆく思い出のように感じて
見とれてしまう。
花が散る姿は何故綺麗に見えるのでしょうね。
桜はまさしく”有終の美”に合っている花だと思います。
そんなことを思い起こさせてくれる歌詞だと感じます。
ほら 廻る廻る境界線
記憶をさあ呼び覚まして
あの日に見た世界があるから
ほら ひらりひらり風に舞う
光にさあ目を覚まして
今すぐその向こうへ
溢れる未来のカケラ その目に焼き付けて
出典: 桜花爛漫/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
1番のサビには、アニメのタイトルにも使われている、
”境界”という言葉が出てきます。
現在と記憶の境界線。
その先に踏み込めば、呼び起こされる淡い記憶。
キラキラ過ぎてしまう過去の恋を受け、
さあ未来のその向こうへ。
懐かしい日々に思い焦がれて
振り返るその先には微笑みがあるから
風になびく髪かき分けた 何気ない仕草に
見とれるたびに時間は止まる 思いは揺れる
出典: 桜花爛漫/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
2番のAメロになると、
恋をしていた相手の姿が見え隠れしてきます。
ひらりひらりと舞う桜を見ながら、
懐かしい日々に思い焦がれると、
あの娘の笑顔がそこにはあった。
まるで桜の花びらのように
あの娘が何気ない仕草で髪をかきあげると、
さらりふわりとなびく長い髪。
つい、時を忘れて見とれてしまう。
その度に感じる揺れる恋心。
まるで、詩を1節読んでいるようで、
あの娘への強い思いが伝わってきます。
「見とれる度に時間は止まる」
という歌詞が、この曲の大部分である、
”あの娘と桜”の共通するところを差しているように思えます。
こういう表現が様々な歌詞によく出てくるのは、
男性が無意識に、
花を女性と同じ感覚で見ているからなのかもしれませんね。
ほら 巡り巡る幻に
記憶をさあ呼び覚まして
その先には未来があるから
ほら ひらりひらり風に舞う
君の声に手を伸ばして
今すぐ
出典: 桜花爛漫/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
2番のサビは、
昔の自分を応援しているかのように捉える事ができます。
今は幻となってしまったかもしれない。
でも、思い出したら未来に何かがある。
頭の中で聞こえるあの娘の声。
手を伸ばしたら僕の声も届くかな。
昔の恋を呼び起こしても、
あの娘が目の前に現れる事は、
奇跡が起きないとありません。
けれど、未来を信じる事が出来れば、
その奇跡が起きそうな気がしてしまいます。
溢れる未来のカケラ。
爛漫 色づく恋模様
飛び出して叫ぶよ
思い出して 走り出して
やがて散りゆくさだめでも
巡り巡るあの日々に
はせる思いがあるなら
忘れずにいて ずっと ずっと
廻る廻る 境界線
記憶をさあ呼び覚まして
あの日に見た世界があるから
ひらりひらり風に舞う
光にさあ目を覚まして
思いよ 今羽ばたけ
今すぐその向こうへ
溢れる未来のカケラ その手で強く抱きしめて
出典: 桜花爛漫/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
ラスサビはドラマチックに向かっていきます。
散々な思いをしてきたけど、
恋は叶わなかったけど、
あの日々は総てが特別で色褪せる事は無い。
今ならそう言える。
満開な花が咲き誇っても、
いずれは散りゆく運命。
まるで僕のあの日の恋のように。
僕の心情を汲み取ってみると、このような事が、
頭の中でぐるぐると廻っているような気がします。
あの娘に見立てた桜が、満開を迎える。
目に見える風景も、
記憶に眠る情景も、
何処と無く、桜花爛漫。