5thアルバム発売

9月28日リリース

【クリープハイプ/栞】歌詞の意味を解釈!桜散る別れのとき!?栞が今を表すふたりの物語!の画像

尾崎世界観さんがボーカルを務める4pieceバンドクリープハイプ」。

その名の通り歌詞の独特な「世界観」が注目されています。

2018年9月26日、5枚目となるオリジナルアルバムを発売しました。

タイトルは「泣きたくなるほど嬉しい日々に」。

DVD2枚と詩集やビジュアルリーフが付属する完全受注生産限定の特装盤。

DVDと特製ブックレット付の初回限定盤、そして通常盤の3タイプのリリースです。

残念ながら「特装盤」の受注はすでに終了しています。

あの映画主題歌も収録

【クリープハイプ/栞】歌詞の意味を解釈!桜散る別れのとき!?栞が今を表すふたりの物語!の画像

このアルバムには菅田将暉さんの主演映画「帝一の國(くに)」主題歌「イト」。

NHK「みんなのうた」で放送された「おばけでいいからはやくきて」を含む全14曲が収録されます。

約2年振りのオリジナルアルバム、ファンは心待ちにしていたのではないでしょうか。

今回は「FM802×TSUTAYA ACCESS」のキャンペーンソングになっている「栞」を紹介します。

8月下旬にMVが公開されるやいなや、9月頭には再生回数70万回を超える勢いです。

この曲は先行配信もスタートしていますよ。

ではさっそくライブ映像が編集された「栞」のMVをご覧ください。

5月11日・in武道館

会場に桜が舞い散る

MVは5月11日に日本武道館で行われたクリープハイプのすべて」のライブ映像で構成されています。

会場入りやスタート直前、終演直後のバックステージの様子が見られるのは嬉しいですね。

歌詞に「桜」が組み込まれているので、サビで大量の紙吹雪が散り、ライティングもピンクに。

舞い散る桜の花びらを思わせ、曲によく合っています。

客席が映されると、涙している女性がたくさんいるのが目立ちます。

バラード曲ならライブではよくある光景ですが、この曲は全体的にアップテンポな仕上がりです。

次はアップテンポにもかかわらず涙を誘ってしまう歌詞に注目していきます。

別れゆく2人

本になぞらえて

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途中でやめた本の中に挾んだままだった
空気を読むことに忙しくて 今まで忘れてたよ
句読点がない君の嘘はとても可愛かった
後ろ前逆の優しさは、すこしだけ本当だった

簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか
途中から読んでも 意味不明な2人の話

出典: 栞/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

タイトルに沿って、本の話題から始まっています。

「本を読む」と「空気を読む」を引っかけているのがカワイイですね。

「句読点がない君の嘘」「後ろ前逆の優しさ」この2つのワードがこの歌で一番難解です。

彼女がどういう人かを表している部分なのは分かりますがどういう女性なのか?

幼い、天然、ちょっとイジワル……?

主人公から見た彼女は「普通の女の子」ではなく「ひとクセある女の子」。

そんな彼女だから好きになってしまったのでしょうね。

彼女がついた可愛い嘘には彼女なりの優しさが込められていました。

でもその嘘には少しだけ本当の部分があり、気づいてしまった主人公は寂しさを感じているようです。

「出会ってつき合って、すれ違いがあって別れました」

大雑把に言うと男女の出会いと別れはこのようなケースが多いでしょう。

でも主人公は、2人のことをそんな風に雑に扱われたくないと思っています。

出会いから別れまで、そのとき毎(ごと)に物語があります。

主人公はそのひとつひとつの思い出を大事にしたいと考えているのではないでしょうか。

想いがつのる

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

出典: 栞/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観

風が吹くと桜の花びらが舞い散ります。桜吹雪に立ち止まる彼女。

主人公は花びらのように軽い気持ちで「まだやり直せるよ」なんて言ってしまったようです。

「彼女はどんな顔をするだろう?」とのイタズラ心が働いたのかもしれません。

でも彼女は少し困ったような顔を見せたのだと思います。

だから主人公は「嘘だよ、冗談に決まってんじゃん!」と慌てて否定したのではないでしょうか。

新しい街での生活が待っている彼女はもう主人公との恋は思い出に変わってしまっているのです。

会うのはこれが最後。お互いにそう分かっています。

別れの時間が迫ってきますが主人公はまだ未練があるようです。

まだ一緒にいたいけど、その思いは伝えてはいけない。言葉に出したら彼女を困らせるだけだから。

彼女の顔も見れなくなった彼の足元には桜の花びらがたくさん散っています。

これを「地面に咲いてる」と表現したのでしょう。

うつむいている主人公と向かい合う彼女。足元には桜の花びら……。切ない光景が浮かびますね。