武道館公演のために作られた楽曲「サクラ色」

【サクラ色/アンジェラ・アキ】歌詞考察!青春時代を思い出して涙…心に花びらが舞う…至極の“桜”ソングの画像

今や日本を代表する桜ソングのひとつとして知られている「サクラ色」。

春頃になると毎年どこかで必ず耳にするという人も多いのではないでしょうか。

リリースされたのは2007年3月7日なので、もう随分と前に発表された曲です。

それでも多くの人を魅了し続けているアンジェラ・アキさんの「サクラ色」。

実はこの楽曲、元々はアンジェラ・アキさんの武道館ライブのために書かれた曲なのです。

2006年12月26日に行われた、アンジェラ・アキさんにとって初めての武道館ライブ

そのライブに来てくれたお客さんのために書いたのが「サクラ色」でした。

「サクラ色」が初めて人前で歌われたのはこのライブが初めて。

この日のために、アンジェラ・アキさんは一生懸命この楽曲を制作していたのだと思います。

ファンへの温かいエールが込められた楽曲、それが「サクラ色」なのです。

実はアメリカの桜を描いた楽曲だった!?

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アンジェラ・アキさんは15歳~25歳の頃まで、ずっとアメリカで生活していました。

最初はハワイで生活をしており、大学進学をきっかけにワシントンD.C.へと行きます。

「サクラ色」は、そんなワシントンD.C.での生活を思い返して書いた楽曲。

つまり、この楽曲で描かれているのはワシントンD.C.の桜の風景なのです。

曲名が「桜色」ではなく「サクラ色」と表記されているのも、アメリカの桜の風景を描いたから。

だから、あえてカタカナで「サクラ」と表記しているのだそうです。

日本でリリースされた楽曲なので、日本の桜の風景だと思った方も多いのではないでしょうか。

有名な楽曲のわりには意外と知られていない話なので、音楽のトリビアとして自慢できるはず!

テーマは青春時代の振り返り!感動の歌詞を徹底解説!

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アンジェラ・アキさんは、ワシントンD.C.の生活を通して歌手になることを決意します。

そして、ワシントンD.C.で歌手としての下積み時代を経験したのです。

つまり「サクラ色」はそんな下積み時代を思い返して描いた楽曲。

本人もワシントンD.C.で過ごした時代のことを「桜色の時代」と語っています。

青春時代に体験した淡い恋愛

夢に向かって必死だった気持ち。

そんな気持ちや体験をギュッと詰め込んだ感動の桜ソングとなっています。

それでは、具体的にどのような内容が綴られているのか見ていきましょう。

1番の歌詞

恋人と桜並木を歩く主人公

川沿いに咲いてた サクラ並木を
共に生きていくと 二人で歩いた

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

ここでは、桜並木を歩く主人公たちの姿が描かれています。

「桜並木」ではなくあえて「サクラ並木」と書いているのは、舞台がアメリカだからなのでしょう。

そして「二人で歩いた」といっているので、この主人公には大事な人がいることが読み取れます。

「共に生きていく」と決意している位の仲なので、恐らく恋人なのでしょう。

美しい桜を見ながら、大好きな恋人と歩く。

とても青春らしさを感じるシチュエーションですね。

主人公は恋人に対して深い愛を持っており、ずっと一緒にいるものだと信じていたのだと思います。

例え残酷な運命が訪れたとしても…

世界に飲み込まれ 吐き出されても
ただそばにいたくて もっともっともっと

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

主人公はこの先どんなことがあっても、この恋人と離れることはないと思っていました。

歌詞中に出てくる「世界」とは、2人を引き裂くような状況のことを指しているのだと思います。

例え残酷な運命に振り回されたとしても、恋人のそばにいることを願っていたのです。

それだけ恋人との間には強い絆があったのだと読み取れます。

この主人公はとても情熱的な恋愛をしていたのでしょうね。

でも2人は失恋してしまった…

時間の流れと愛の狭間に落ちて
あなたを失った

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

しかし、どんなに熱い気持ちを持っていたとしても、人の心はちょっとしたことで変化します。

付き合い始めてから時間が経ったある時、2人を引き離すような出来事があったのでしょう。

恋人への熱い気持ちがピークだった頃は、どんなことでも乗り越える気でいた主人公。

しかし、現実はそのようにはならなかったのです。

とても切ない失恋がここで描かれているようですね。

若い頃に経験した失恋は、いつまでも心に深く残っているものです。

アンジェラ・アキさんにとって、大切な「あなた」を失った出来事は青春の1ページなのでしょう。