4種類のチューナーとは
チューナーは、チューニングをする際に必要になるもので、基本的にギターやベースなどの弦楽器の開放弦を弾いて、チューナーを見ながらペグを締めたり緩めたりして、音を正確なものにしていくように使います。
耳を良くするためにも、初心者の方も最初のうちから、チューナーを使って正しいチューニングを心掛けてください。
ギターやベースで使うチューナーは大きく分けて4種類あります。
まずは、クリップ型のチューナー。
2つ目は、シールドを挿して使うタイプのチューナー。
3つ目は、エフェクターのように、チューナーをギターやベースとアンプとの間に入れて使うタイプ。
そして、最後に、最近のもので、スマホのアプリのチューナーがあります。
この4種類のそれぞれの特徴を見ていき、さらに、そのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
クリップ型のチューナー
まず最初に見ていくのは、クリップ型のチューナーです。
使い方は、ギターやベースのヘッド部分に挟んで、開放弦を弾きます。
そして、チューナーが、その弦の振動を拾うことで、チューニングできるという形となります。
小さく、持ち運びに便利というメリットがありますが、振動を拾うので、周りが静かでないといけないというデメリットがあります。
つまり、スタジオに持って行っても、他のパートの音まで拾ってしまうため、チューニングの時に他のパートの人に頼んで、静かにしてもらわなければなりません。
持ち運びに便利でも、それでは、スタジオなどでは、あまり使い物にならないのではないかと思います。
家で練習するときに、手軽にチューニングすることはでき、価格も他の種類に比べて安いものが多いので、持っていても損ではありません。
また、アコースティックギターやウクレレなど、シールドを通さない楽器の場合は、クリップ型でないとチューニングできません。
こういった弦楽器の場合は、必然的にクリップ型を選ぶことになると思います。
シールドを挿して使うタイプのチューナー
次に見ていくのは、シールドでギターやベースと繋いで使うタイプのチューナーです。
これは、弦の音をピックアップで拾い、シールドを通して出てきた音をチューニングするので、アンプで出す音そのものをきちんと正しい音でチューニングすることができます。
エレキの場合は、シールドを通した音をアンプで大きくして聞こえるようにするので、結局、クリップ型のように振動で拾うよりも、シールドで繋げて出てきた音をチューニングする方が正しくできると思います。
薄く、軽いので、持ち運びにも便利です。
筆者もエレキベースを始める時に、このタイプのチューナーを買い、15年近くたった今でも使っています。
それくらい耐久性もありますので、長く使っていくことができます。
デメリットとしては、曲によってチューニングを変える場合に、いちいちアンプからシールドを抜き、チューナーを通してチューニングして、またアンプに挿さなければならないことです。
アンプからシールドを抜くには、アンプの電源を落とす必要があり、とても手間です。
また、ライブでは、PAさんにも迷惑をかけてしまいます。
このタイプのチューナーはメトロノーム付きのものもあり、重宝できますが、曲によってチューニングを変える場合は、後述するエフェクター型のチューナーを選びましょう。
エフェクター型のチューナー
3つ目に見ていくのは、エフェクターのように、ギターやベースとアンプとの間に入れるタイプのチューナーです。
このタイプのメリットは、曲によってチューニングを変える場合に、アンプからシールドを抜く必要もなく、チューニングすることができることです。
ライブやスタジオではとても活躍できるチューナーです。
スイッチを押せば、チューナーとして起動し、アンプへの音を流さないようにすることもできます。
ライブ中にチューニングをしようとして、アンプから開放弦の音が出てしまうと、少し格好悪いですよね。
エフェクタータイプならば、アンプからチューニングしている音が聞こえずに、スマートにチューニングを行うことができます。
ただ、デメリットは多いです。
まず、大きさがエフェクターと同じくらい大きいので、持ち運びに不便です。
また、電池駆動のものもありますが、アダプターでの電源が必要な場合もあります。
シールドも2本必要となってしまいます。
このように、ギターやベースを持っていくだけでも大変なのに、その上、荷物が増えてしまいます。
また、値段も他の種類よりも高い場合が多いです。
このようなデメリットがあるので、これを考慮しても必要な場合のみ、このチューナーを選ぶと良いと思います。
曲によってチューニングを変える場合は必須ですが、その他にも、家でアンプとシールドで繋げておき、セッティングをしておくと、家で練習する場合の準備が楽です。
先述のシールドを挿すタイプでは、挿したり抜いたりをしなければなりません。
ですので、エフェクタータイプをセッティングしておくと、楽にチューニングをし、アンプから音を出して練習することができます。
スマホのアプリのチューナー
最後に見ていくのはスマホのアプリのチューナーです。
最近では、様々なアプリが開発され、その中にはチューナーもあります。
このタイプは、アプリなので、もちろんダウンロードしなければなりませんが、無料のものもあるので、手軽に使えます。
チューナーをわざわざ買う必要もなく、持っていく必要もありません。
ただ、スマホのマイクで音を拾うことになるので、これもクリップ型のように、周りが静かでなければなりません。
スタジオやライブではあまり役に立たないと思いますが、ダウンロードしておけば、もし、チューナーを練習に持っていくのを忘れてしまっても、安心ですね。
メインのチューナーとしてではなく、予備のチューナーとして用意しておくと良いと思います。
まとめ
ギターやベースで使うチューナーと一言に言っても、このように4種類ものものがあります。
そして、それぞれ特徴が違うため、使う環境や用途によって選ぶと良いと思います。
初心者の方は、シールドに挿して使うタイプがオススメです。
なぜなら、最初から曲によってチューニングを変えることはないと思いますし、持ち運びにも便利だからです。
値段も手頃なものが多く、使い勝手も良いので、最初に準備するチューナーとしては、ベストだと思います。
活動をしていく上で、必要になった時にエフェクタータイプを買い、サブとしてアプリをダウンロードしておきましょう。
正しいチューニングをするのは基本中の基本ですので、毎回練習前や、ライブ前などには、きちんと行えるようにしましょう。